出版社内容情報
依然として7割以上の米軍基地が集中する沖縄。国民の8割が日米安保に賛成するなか、人口1%に「犠牲」を押し付けるシステムは正当なのか。基地の「本土引き取り」を提唱する著者が、様々な論争からこの国の差別政策の所在を示す。
内容説明
この国の“植民地主義”はまだ続いている―。沖縄の基地を「引き取る」とはどういうことか。人口1%の島に負担を強いる“差別政策”を支えているものの正体。
目次
第1章 基地引き取りの思想と政治
第2章 「日本人よ」と問うのは誰か 基地引き取り論の射程
第3章 沖縄再併合としての沖縄返還―新城郁夫氏・「日本占領再編ツールとしての沖縄返還」について
第4章 基地をなくすことと基地を引き取ること―鹿野政直・新城郁夫『対談 沖縄を生きるということ』に寄せて
第5章 「琉球共和社会」と脱国家の論理について
第6章 県外移設要求は「野垂れ死にしつつある動物の呻き」ではない―佐藤嘉幸=廣瀬純氏の批判に応えて
第7章 「沖縄人」と「日本人」あるいは“境界を超える”ということ―大畑凛氏への応答
著者等紹介
高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年、福島県生まれ。哲学者。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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