出版社内容情報
週刊朝日の超長寿連載「あれも食いたいこれも食いたい」待望の最新刊。かっぱ巻きの時はよい時/パンダかわいや/背脂チャッチャ七草粥は?/芋けんぴ・WHAT?/鶏むね肉の“向き”/ビビンバはラテンの匂い……。定番シリーズ第43弾!
内容説明
粗食一筋。笹一筋。無心に笹の葉をかじる姿は尊くて…抱腹絶倒の東海林ワールド、シリーズ第43弾!超長寿連載「あれも食いたいこれも食いたい」最新刊!
目次
かっぱ巻きの時はよい時
パンダかわいや
背脂チャッチャ七草粥は?
芋けんぴ・WHAT?
鶏むね肉の“向き”
凍ったバナナで釘は打てるのか?
葛湯の実力
ビビンバはラテンの匂い
日本の行事 その未来
「そだねージャパン」の「もぐもぐタイム」
「キャベツ蕎麦」に驚く人々
太麺という荒くれたち
「チームかき揚げ」は銅メダル
チャーシュー天ぷらとなる
「ヤワラカーイ」でいいのか
カリカリ梅の孤独
日出たくないのにお赤飯〔ほか〕
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
1937年東京都生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学露文科中退。70年『タンマ君』『新漫画文学全集』で文藝春秋漫画賞、95年『ブタの丸かじり』で講談社エッセイ賞、97年菊池寛賞受賞。2000年紫綬褒章受章。01年『アサッテ君』で日本漫画家協会賞大賞受賞。11年旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けぴ
39
隙間時間に少しずつ読む。日常の中の食べ物に纏わる話が脱力系のイラストとともに記されている。長く続いて欲しいシリーズですね。2025/02/22
ネギっ子gen
28
愚生は、本著者こそ日本国お笑いエッセイ界に燦然と輝く巨星であるばかりか、現代日本文学界の卓越した名文家であると断言するに吝かでないと堅き信念を有する者であるが、それにしてもショージ殿、傘寿過ぎてなお旺盛な食欲失わずに丸かじり続けるとは、恐れ入谷の鬼子母神、びっくり下谷の広徳寺、そうで有馬の水天宮、志やれの内のお祖師様、嘘を築地の御門跡。「空豆で生ビール」で、やってますねと。「バーミヤンで立ち往生」での、<ぼくはこのところ肝臓を患っていて、アルコールのたぐいはご法度に>の記述に、ま、そうなるでしょうねと。⇒2021/01/24
紅咲文庫
18
食べ物じゃない丸かじりのタイトルって初かと思ったら『タヌキの丸かじり』があった。さだお氏の新刊はいつも嬉しい。2018年の連載分なのでコロナ禍以前の話。読み進めながら、この時はまだ新型コロナウイルスは無いんだなぁと2020年とそれ以前をはっきり区別して考えている自分になんだかショックを受ける。いつも以上に面白い内容なのだけど。芋けんぴを知らなかったさだお氏、サラダチキンの向きを気にしたり、寂しい日には布団をかぶってカリカリ梅をかじるさだお氏。すでに次の新刊が待ち遠しい。2021/02/23
Urmnaf
12
シリーズその43。タイトルはもちろん、パンダを食すわけではなく、パンダの食に関する一考察。「パンダの目がつり上がっていたら今日の隆盛は望むべくもなかった!」のイラストでまずは一笑。全体に3年ほど前のエッセイなので、若干のタイムラグはあるものの、食べ物のネタは尽きないもんだなあ、といういつもの感想。著者の目線の素晴らしさに尽きるのだが。2021/10/07
🦕
8
ぼけっと読めて息抜きになる東海林さだお作品。普段食べ物のことをそうやって見たことないのに、読むうちに「そうそう、この食べ物はそうなんだよな〜」と自分の感情を言語化してもらったような気持ちになる。すべての食べ物が愛おしく見えてくる。2024/04/13