出版社内容情報
著者は、75歳になった。友人知己の病気・喪失はこたえるし、もの忘れもひどい。でも加齢からの贈りものもある。22歳でラジオ局に就職したときの自分に、言ってやりたいことがある。年とともに、他者との違いを強調せず、自分の人生を諦めない、心からの共感と敬意をこめて「ただの人」を最高と思うようになった。小さな食堂の女主人、シャツづくりの洋服屋さん、介護休暇をとって母を看取った親類の男性。どんな時も平常心を保つ生活のたのしみを見捨てない。今朝の味噌汁を丁寧につくり、小さな庭で土をいじり、本のなかの、ある頁の、ある一行を見つける。「手仕事」の大切さ、暮らしの支えがあるからこそ、世の理不尽に抵抗ができるのだ。「明るい覚悟」を支える、いまも心に響く22冊のとっておきの絵本も紹介する。登場する絵本(一部)『オレゴンの旅』『教室はまちがうところだ』『ベンのトランペット』『どうぞのいす』『ぼくのたび』『わすれられない おくりもの』『ろくべえ まってろよ』『ひだまり』『でんでんむしのかなしみ』『はなのすきなうし』『とんでいった ふうせんは』『ライオンになるには』☆ 本書の目次を見ていただくとわかるが、「動詞」がタイトルになっている。/ 「人生とは動詞」だという言葉、そして手仕事が、わたしの中でいま、より大事なものとなっている。(まえがき) ☆ タイトル『明るい覚悟』とは、自分にとって大事なほんの僅かなものを握りしめて暮らすことであり、自分が望む自分になっていく過程を惜しまず、省略しない、自分との約束と言い換えることもできる。(あとがき)
内容説明
多くは要らない。丁寧に生きるためにむしろ少しがいい。深く暮らす術を、とびきりの絵本と共に紹介!75歳になった落合恵子が辿りついた「明るい覚悟」とは?
目次
脱ぐ
刻む
泣く
放つ
抗う
咲く
譲る
洗う
継ぐ
いる
味わう
築く
つなぐ
背負う
焦がす
祈る
忘れる
受け入れる
着る
する&しない
病む
はじまる
著者等紹介
落合恵子[オチアイケイコ]
1945年、栃木県生まれ。作家。子どもの本の専門店「クレヨンハウス」と女性の本の専門店「ミズ・クレヨンハウス」、オーガニックレストラン等を東京と大阪で主宰。総合幼児教育誌「月刊クーヨン」、オーガニックマガジン「いいね」発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とよぽん
けんとまん1007
punyon
みよちゃん
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