奈落で踊れ

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奈落で踊れ

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  • サイズ 46判/ページ数 377p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022516893
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1998年ノーパンすき焼きスキャンダル発覚、大蔵省設立以来最大の危機が訪れる。黒幕の大物主計局長、暴力団幹部、総会屋総帥、敏腕政治家らの思惑が入り乱れるなか、 “大蔵省始まって以来の変人”霞が関のダークヒーロー・香良洲圭一が現れた!驚愕のラスト、香良洲の決断に読者は震撼する!!前代未聞の官僚ピカレスクロマン――待って下さい、私はこれでも大蔵官僚ですよ。こともあろうにヤクザと内通だなんて……面白すぎるじゃないですか――「香良洲は一連の大蔵不祥事を利用して、金融政策の転換を狙っているようですね」「まさか」 デスクを前にした錐橋議員が目を見開く。「そんなことが可能なの? たかが文書課の課長補佐に」「まず無理でしょう。無理と言うより、真面目に聞くのも馬鹿馬鹿しい話です。けれど、香良洲ならやれるかもしれません。彼はそういう男です。この私がわざわざ時間を割いて会いに行ったくらいですから」(本文より) 1998年冬、接待汚職「ノーパンすき焼きスキャンダル」が発覚した大蔵省は大揺れに揺れていた。接待を受けていた89年入省組は処分を逃れるために、同期で“大蔵省始まって以来の変人”の異名を取る文書課課長補佐の香良洲圭一に協力を要請する。香良洲は元妻で与党・社倫党政治家秘書の花輪理代子から、政財官界の顧客リストの存在を告げられる。リストを探すために、香良洲はフリーライターの神庭絵里に調査を依頼、絵里は暴力団・征心会若頭の薄田に接近するが……。

内容説明

一九九八年冬、接待汚職「ノーパンすき焼きスキャンダル」が発覚した大蔵省は大揺れに揺れていた。接待を受けていた八九年入省組は処分を逃れるために、同期で“大蔵省始まって以来の変人”の異名を取る文書課課長補佐の香良洲圭一に協力を要請する。香良洲は元妻で与党・社倫党政治家秘書の花輪理代子から、政財官界の顧客リストの存在を告げられる。リストを探すために、香良洲はフリーライターの神庭絵里に調査を依頼、絵里は暴力団・征心会若頭の薄田に接近するが…。

著者等紹介

月村了衛[ツキムラリョウエ]
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。作家。2010年に『機龍警察』でデビュー。12年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、19年に『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

273
月村 了衛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。しかし「ノー●ンすき焼き」の言葉で始まると思いませんでした(笑)本書は、大蔵官僚・ノワール・コメディの怪作でした。実在した政治家も多数登場し、当時の状況を知っている人は特に楽しめると思います。私は、当時新宿で勤務していましたが、ぺーぺーだったので、「ノー●ンしゃぶしゃぶ」で接待されたことはありません(涙) https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=219672020/06/27

しんたろー

226
月村さんの新作は、官僚版『半沢直樹』?そこは池井戸さんと違って「ハラハラして共感して痛快」ではなく、シニカルな笑いがまぶされ「社会派風刺小説」とでも呼びたくなる内容…1998年の「ノーパンしゃぶしゃぶ接待事件」をなぞらえて、大蔵省を舞台にした疑似ドキュメンタリーのよう。実在の名称も混在させながら描かれた世界は「現実もこうなんだろうなぁ」と思えるリアルさと人間の可笑しさがあって、大人向けの軽い読み物になっている。官僚や政治家を痛烈に批判していて、庶民の野次馬根性を刺激された。でも『機龍警察』が読みたい!♬2020/07/17

いつでも母さん

193
すき焼き?いやいや、あれはしゃぶしゃぶでしたねぇとあの頃、連日賑わせていた事件を思い出した。『げに馬鹿馬鹿しきは宮仕えかー』香良洲の心の声をあの頃も今も官僚の多くは思っているのだろうか?これはフィクションですよね(汗)月村作家の手に掛かると、テンポよく面白く読めてしまう。奈落かぁ・・奈落の底は何処なんだろう。今の日本はどの辺り?2020/06/24

ウッディ

139
1998年不正問題が相次ぎ、官僚への過剰接待としてノーパンすき焼きスキャンダルが発覚し、大反発を食らった大蔵省。それを逆手にとり、反発勢力を処分し、省を意のままに操ろうとする次期事務次官候補の暴走を食い止める省内きっての切れ者で変人と称される香良洲圭一。政治家、ヤクザを手玉に取って活躍する香良洲の正義は実るのか?伏魔殿と呼ばれる霞が関で傍若無人に振る舞う香良洲の行動力と頭の冴えにはスッキリしました。ただ大義のために行った公文書改竄という罪が糾弾されるラストは、今の時代にも通じる著者のメッセージだと感じた。2020/11/23

のぶ

119
実際に大蔵省で起こった事件をもとにした小説で、内部をよく描いていると思うが、何かコミカルな印象を受けた。1998年大蔵省で「ノーパンすき焼きスキャンダル」が発覚した。省内は騒動で揺れていた。この物語の主人公は文書課課長補佐の香良洲圭一。香良洲は事件の関係者のリストを突きとめるために協力を依頼された。本作の中では狂言回しのような存在で、善悪どちらにもつかない存在だった。自分もこの事件の事はよく覚えているが、スキャンダルにしてはあまりにレベルが低い。そんな出来事を月村さんは上手く小説に纏めていると思った。2020/07/04

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