生かさず、殺さず

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生かさず、殺さず

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  • サイズ 46判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022516886
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

息もつかせぬストーリー展開で、認知症専門病棟の医師と看護師、家族の壮絶で笑うに笑えない本音を、現役の医師が描いた医療サスペンスの傑作。認知症の患者も、がんや糖尿病などさまざまな病気を患う。彼らをどのように治療すべきか。一般の患者なら、検査や治療に協力も得られるが、認知症の患者はスムーズにはいかない。認知症患者専門病棟「にんにん病棟」では、主人公の医長の三杉や看護師たちが、日々認知症相手ならではの奮闘を続けている。とりわけ看護師たちの苦労は並大抵ではない。 一方、医者から作家に転じた坂崎は、鳴かず飛ばずのスランプを脱するべく、三杉をモデルにした小説を企てて、取材協力を求めてきた。坂崎は三杉が密かに悔やむ過去を知っており、それをネタに三杉を追い詰め、窮地に陥れて、小説にしようとするが……。治療が認知症患者に必要以上の苦痛をもたらすとき、いったい医師は、どのような治療を選択すればよいのか。そこにある葛藤と逡巡。在宅医療を知る医師でもある著者の既刊『老乱』『老父よ、帰れ』につぐ「認知症小説」の決定版。

内容説明

がんや糖尿病をもつ認知症患者をどのように治療するのか。認知症専門病棟の医師・三杉のもとに、元同僚で鳴かず飛ばずの小説家・坂崎が現われ、三杉の過去をモデルに「認知症小説」の問題作を書こうと迫ってくる。医師と看護師と家族の、壮絶で笑うに笑えない本音を現役医師が描いた医療サスペンスの傑作。

著者等紹介

久坂部羊[クサカベヨウ]
1955年大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒。二十代で同人誌「VIKING」に参加。外務省の医務官として九年間海外で勤務した後、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事していた。2003年、老人の麻痺した四肢を切り落とす医師が登場する『廃用身』で作家デビュー。2004年、『破裂』で大学病院の実態を克明に描き、超高齢社会の究極の解決法をさぐる医療小説で注目された。2014年、『悪医』で第三回日本医療小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

319
久坂部 羊は、新作中心に読んでいる作家です。本書は認知症社会派ミステリの秀作でした。久坂部 羊のMyBestかも知れません。三杉医師には診て欲しいですが、にんにん病棟には絶対入院したくありません。20年以内に尊厳死(安楽死)法制が成立することを切に願っています。 https://kusakabe-yo.com/2020/06/30

いつでも母さん

209
なんともなタイトルの今作は、色んな病気を抱えた認知症専門『にんにん病棟』のあれこれ。医長・三杉や看護師、患者とその家族に、小説家を名乗る胡散臭い三杉の元同僚が絡む。そうだよね、年を重ねると持病の一つや二つはあるよね。そこに認知症だもの、これはもう自分の先々を考えてしまう。危ない患者・危ない家族にはなるまいぞ!と今なら言えるが・・(汗)【ほどよい医療】これは永遠のテーマなのだろうなぁ。そして三杉の過去を探り脅した坂崎は何処へ?2020/06/25

ウッディ

194
病気の治療が必要な認知症患者が入院する「にんにん病棟」で医長を務める三杉。自分の状況が理解できず、意思表示できない患者やわがままな家族の対応に苦慮しながら、ベストの治療を目指す医師と看護師の奮闘記と三杉を主人公にした医療小説で再起を図ろうとする元医師である作家の取材が平行して進む。認知症患者の介護と延命処置など高齢化日本の医療の在り方を考えさせながら、過去のミスを悔やみ、より良い治療に悩む三杉の姿が、医師も一人の人間であることを思い知らされた。だからこそ、三杉の手術で亡くなった遺族の言葉が清々しかった。2020/10/10

utinopoti27

188
主人公の三杉は、認知症患者専門病棟の医長だ。癌や糖尿病を抱えた彼らの扱いを巡る医療関係者の苦悩は実に深い。検査や治療を単なるイジメとしか認識しない患者や、家族の身勝手な思惑に振り回されつつ、時に難しい決断を迫られる。『生かさず殺さず』は、そんな医師たちにとっての、まさに金言なのだ。本作では、認知症と向き合う医療現場の実態を背景に、主人公が抱えるある秘密にまつわるミステリが展開する。これはガチで怖い。現役医師の著者が綴るリアルなエピソードの数々は、そう遠くない将来、自分が直面する悲劇かもしれないのだから。2020/12/17

モルク

145
認知症があり更に他の病に罹患した患者の入院する認知症専門病棟の医師三杉が主人公。認知症患者は治療の理解できなかったり、一時は納得しても忘れたり、じっとしていられないなど普通の患者以上の労力と注意そして忍耐力が必要だ。さらに高齢者の治療の是か非の問題もある。そこに「にんにん病棟」での患者虐待疑惑、更に三杉の過去の過失を暴こうとする同期の元医者で今は作家の男などが絡む。高齢者への医療とその家族のあり方など様々な問題が累積する。看護師の言葉に本音が見える。入院中認知症の人と同室は本当にキツかったのを思い出した。2020/09/30

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