出版社内容情報
王家の血を継ぐ15歳の少女、翡翠命は卑弥呼となることを決意する。「唯一を望む者(御真木)」と「唯一を望まねばならぬ者(翡翠命)」、そして「唯一である者(曹叡)」の欲望と信念が交差し、新たな時代の幕開けを描く。
内容説明
大和王権VS.邪馬台国!大王・崇神が立ちはだかる!
著者等紹介
森山光太郎[モリヤマコウタロウ]
1991年熊本県生まれ。2015年立命館大学法学部卒業。幼少期より、大伯父から歴史の手ほどきを受ける。2018年、『火神子 天孫に抗いし者』で第十回朝日時代小説大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
49
邪馬台国を舞台にしていました。卑弥呼絡みではあるのですが、どうもライトノベルの範疇をこえず、歴史を題材にした割には残念な感じがします。2021/07/01
はじめさん
22
第二弾。一作目と、かなり表紙絵の雰囲気変わりましたね。/ 大陸にルーツを持つが、神話を取り入れ自らの侵略を正当化する天孫と大和。故郷を滅ぼされ、倭(九州)に逃れて対抗勢力を組織しようとする火神子。東から迫る大和に対して、小国同士が争う倭をまとめあげるのは至難にして至急の命題。伝説の老将を味方に引き入れれば、少女とあなどる他の国も声を聞いてくれるかもしれない。大陸の皇帝のもとに、先に金印を届けた勢力こそが、この国の真の覇者に…? 天孫は皇帝の下につくつもりはなく、火神子もまた従属するつもりはない。独立せよ!2021/05/30
Y.Terminator
4
歴史物は嫌いではないのですが、私の苦手な歴史物でした。人の情熱よりも歴史が強い感じです。 歴史的解釈という意味ではとても面白かったです。ですが、物語としては、いまひとつ乗り切れませんでした。2025/04/27
ハニワ
3
火神子の続編。卑弥呼の存在にははいろんな説があり、中でも巫女的女王のイメージが強いですが、戦いの悲劇の中で女王に成長をしていくというのが楽しめますね。卑弥呼を題材にした長編時代小説ってあまりないので、長く卑弥呼の一生を書いてもらいたいですね。初読み作家さんでしたが、まだ若手の作家さんですし、ライフワークとして作品つくりに繋げてもらいたいです。2022/01/05
ゆの字
3
卑弥呼なんて、手垢のついたネタだと思いながら読んだら、とんでもない物語だった。これから決戦!というところで終わっているので、続きが出たらまた読もうと思うくらいには面白かった。でも、登場人物が多い上に読み方も独特だから、人間関係まで把握するころには物語が終盤にさしかかっていた。あと、日常で見かけない漢字にはルビが欲しかったし、文章がやたら細切れだなと思ったら、作者さんがまだお若いということで納得。ほかにもいろいろ気になる点はあるけど、これからが楽しみな作家さんだと思った。最後に……左智彦ぉぉぉぉっ!!2021/04/13
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