出版社内容情報
徴用工問題にレーダー照射問題……。なぜ日本と韓国はここまでこじれてしまったのか? そして日本はどう付き合っていけばいいのか。現地を歩き人々の話を聞いて初めてわかった、韓国の頭の中。朝鮮半島の複雑な歴史背景もまるわかり!
内容説明
北朝鮮との関係、慰安婦・徴用工問題…。ややこしい関係がまるわかり!現地取材でわかった衝撃の声!池上さんが、わかりやすく解説します!
目次
第1章 韓国と北朝鮮の歴史を変えた一日
第2章 駆けひきに揺れる朝鮮半島
第3章 朝鮮戦争とは何だったのか
第4章 なぜ韓国の政治は感情的に見えるのか?
第5章 日本と韓国はなぜ仲が悪いのか?
第6章 韓国の厳しい格差社会
第7章 韓国と日本の未来―どう付き合っていくべきか
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道局社会部記者などを経て、94年から11年間にわたり、「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすく丁寧な解説で人気を集める。2005年にNHKを退職し、フリージャーナリストに。名城大学教授、東京工業大学特命教授。東京大学、愛知学院大学、立教大学、信州大学、日本大学、順天堂大学などでも講義を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HMax
39
漢江鉄橋を日韓基本条約の資金で作った、日本の首相が元慰安婦に謝罪の手紙を送っている、そんなことを多くの韓国人が知らない。アピール下手の日本政府、日本の良いことはなかったことにする韓国政府、息を吐くように嘘をつく北朝鮮。南北分断の原因を日本が作ったことは事実、いつまでもシツコイ感情立国韓国に辟易しても、強いアピールをしながら日本の誠意を示す必要がありますね。池上さんが一つ知らない事実は、韓国政府の反日教育は昔よりも巧妙で公務員試験にも反日教育が行き届いており、70代の年配者の方が反日教育の影響が少ないこと。2019/10/12
テクパパザンビア
33
面白かった。勉強になった。韓国のホンネを知りたけりゃ日本もホンネを話さないといけないですやね。お隣さんとは仲良くしたいですよね、なかなか難しい問題も山積みやけど。2019/09/08
さきん
31
ニュース解説でお馴染みの著者の韓国ルポ。図表を使って半島事情を分かりやすく解説。本音と建前で日本に親近感持ってるのかという点は、まだ半信半疑。北朝鮮は、体制維持のためにのらりくらりと日本、アメリカとの交渉をかわしていくだろうくらいしかわからない。2019/08/16
hk
24
「WW2直後に戦火を免れた世界の主要工業地帯は、アメリカと朝鮮北部(本書では触れられていないが満洲と台湾も無傷だよね)ぐらいである」という指摘は鋭利だ。だから北朝鮮は指導者が計画経済で少なからず暴走しても、工業基盤がしっかりとしているため簡単には崩壊しなかった。この「貯金」が北朝鮮を70年近く持ちこたえさせているという寸法だ。だがここで次のような疑問がわいてきた。それは「何故アメリカは朝鮮北部を空爆しなかったのか?」というもの。満州は内陸なので空爆が出来なかったのはわかる。だが朝鮮は空爆圏内ではないのか?2019/07/18
hisa_NAO
23
圧倒的に分かりやすい。 竹島、慰安婦、徴用工。韓国側の理屈が見えなくて、数冊本を読んでみたけれど、韓国の主張に日本側の理屈で反論する本ばかり。いや、それは分かるのだけれど、では韓国の主張の理屈は? 一向に見えてこないモヤモヤ感。 しかし、さすが池上さん。分かりやすい解説。 民主化運動成功体験で世論が強く「感情で政治が動く」国 vs 対岸火事で相手の痛みを感じない「法律や条約を絶対視」する国。 「35年間、国がなくなっていたという歴史への思いを~悲しい歴史がある~ことに思いを致すことは絶対に必要。」2019/09/22