書かずに死ねるか―難治がんの記者がそれでも伝えたいこと

電子版価格
¥1,300
  • 電書あり

書かずに死ねるか―難治がんの記者がそれでも伝えたいこと

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022515896
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

42歳で膵臓がんが見つかった朝日新聞政治記者。はや3年目に突入した患者生活のなかで見えた・考えた「患者」を取り巻く日々のことや政治への視点を記したウェブ連載の書籍化。ウーマンラッシュアワー・村本大輔氏との対談なども収録。

内容説明

切除できなければ、1年後の生存率は10パーセント以下、とも言われる「難治がん」。その一つである膵臓がんと診断された43歳の政治記者が、がんの疑いを指摘されてからの3年間に書き続けたこととは。宮川サトシ氏による書き下ろし漫画も収録。

目次

第1章 がんと私の2年10カ月(「がんかも?」今日からできる三つのこと;自分の病気を「取材」する ほか)
第2章 難治がん患者として生きる(無信心の私が「宗教の存在が無意味ではない」と思う理由;思い立ったとき、自分に確かめる「俺は死ぬんだぞ?」 ほか)
第3章 がんが見せてくれた景色(連載を始めるきっかけとなった棋士の“言葉”;「弱さ」と「強さ」 ほか)
第4章 それでも伝えたいこと(政治のインフォームド・コンセント;記事を書いたら、祈る ほか)

著者等紹介

野上祐[ノガミユウ]
1972年、東京都生まれ。96年に朝日新聞入社、仙台支局、沼津支局、名古屋本社・社会部、報道センターを経て東京本社・政治部に。その後、福島総局で次長(デスク)として働いていた2016年1月、膵臓がんの疑いを指摘され、翌月手術。闘病しながら執筆を続けていたが、2018年12月28日に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆまたろ

12
すい臓ガンにかかった朝日新聞記者のコラム。自分がガンの疑いを指摘されたらどうするかシュミレーションしておくことを勧めている。私だったらどうするか…まじめに考えてみようと思う。2019/03/31

naji

10
著者のような状況に立ったときに身近な家族の存在や自己の使命感など考えることは無数になると思い増した。この執筆には魂が宿るでしょう!特異的な状況で、客観的に物事を捉えることが出来た一つの要因としても読書の影響はあると感じました。2020/05/06

青木 蓮友

10
もう何ていうか、ビンビンにキますね。ズガーンとこちらに響き渡ってきました、共鳴ですね。野上さんわたしの一学年下なんですよ、ほとんど同時に世の中を見聞きしてる。だから余計にやっぱり迫るものが強くありましたね。じつはお恥ずかしながら「戦争がどうしていけないのか」「どうして人を殺してはいけないのか」この本の野上さんの表現で、はじめて腑に落ちて。身体は生きようとしている、それを断ち切ってはいけない。はい、単純なことでした。これまでそうでもなかったんですが、長生きしたいなと、するつもりで、生きてこうと思いました。2019/12/01

ゆうゆう

9
対になるとしたら「読まずにいれるか」だろうか。筆者のように穏やかで、「クレタ文明」に感謝を惜しまない、平穏な心境でいたいものだなぁと、しみじみ思う。人間死にそうになってから慌てても、何事もなしえない。あるがままに感謝して、感謝を伝えられたら、そんな何かを残せなくても十分なのかもしれない。12月25日あとがき、28日…絶筆。2020/01/20

yuko

7
朝日新聞の記者である筆者が膵臓がんで亡くなるまで書かれていたコラム。政治に対する熱い思いとがんの苦しみと。政治を見る視点にはっとさせられました。野上さんの思い、伝わりました。2019/06/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13450920
  • ご注意事項