出版社内容情報
【哲学心理学宗教/仏教】『歎異抄』と異なり、『唯信鈔文意』は親鸞自身が書いた。親鸞が生涯で最も愛した書『唯信鈔』(法然の教えがまとめられたもの)を自身の言葉で注釈したものだ。彼は師・法然の教えを人々にどう伝えたかったか? 親鸞自身の言葉を読み解く。
親鸞仏教センター[シンランブッキョウセンター]
翻訳
内容説明
親鸞にとって『唯信鈔』は座右の書であった。そこに表れる師・法然の教えを、彼は人々にどう伝えたかったのか?親鸞自身の言葉がここにある―
目次
唯信のこころ
不可称・不可説・不可思議の言葉
大小の聖人、善悪の凡夫
無明を照らす光
「阿弥陀」というはたらき
浄土は「あの世」ではない
待つのは誰か
阿弥陀の願い
誓いを起こす
疑いのこころが晴れる〔ほか〕
感想・レビュー
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ネギっ子gen
27
『歎異抄』とは違って親鸞自身が著わしたものだが、『歎異抄』に比べ知名度は極めて低い。親鸞にとって『唯信鈔』は座右の書であり、何度も書写し、このような解釈本まで出している。それならばと、その『唯信鈔文意』を現代に生きる私たちの言葉で表現し、さらに解説を付すことで親鸞思想の本質に迫った本。<本書で解明する『唯信鈔文意』とは、『唯信鈔』の親鸞による解説である。しかも、『唯信鈔』全体の解説と言うより、『唯信鈔』のなかに引用されている漢文部分の注釈/親鸞の人間としての悪戦苦闘の思想表現を一分なりとも開示したい>。⇒2021/05/06