茶屋四郎次郎、伊賀を駆ける

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茶屋四郎次郎、伊賀を駆ける

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022515292
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

本能寺の変を知り自刃を考えた家康に向かい、出入りの商人・茶屋四郎次郎は叫ぶ。信長への饗応費、家康への貸付、そして将来の利益のために、必ずや家康を三河に帰す、と。かくして茶屋は奉行となり、魑魅魍魎跋扈する伊賀の地を縦断する!

内容説明

夜通し駆け続け、逸早く家康に本能寺の変を報せた男・茶屋四郎次郎。かつて徳川家に仕えていたが、今は徳川家出入りの一商人である。忠義心と打算の双方から、茶屋は奉行として一行を率いて、魑魅魍魎跋扈する伊賀の地を越えて家康を三河の地に戻す決意をする。一方、光秀の家老・明智左馬助は家康の首を獲るべく、大身槍遣いの刺客・肥田玄蕃を差し向ける。第九回朝日時代小説大賞受賞作。

著者等紹介

諏訪宗篤[スワムネアツ]
1973年三重県生まれ。名城大学卒。ゲーム会社で企画職として、据え置き機・携帯ゲームのコンテンツ開発に携わり、その後デザイン事務所でwebサイト制作に従事。2017年、「商人伊賀を駆ける」で第九回朝日時代小説大賞を受賞(『茶屋四郎次郎、伊賀を駆ける』と改題)。現在は農業の傍ら執筆に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

onasu

15
これ程ずばりの題名もないんじゃないか、て家康公の伊賀越え。  茶屋四郎次郎から変の一報が届けられたというのは、あってもおかしくない話しだが、そもそもこの「伊賀越え」てのが、どんなだったのかというのが、秀吉、家康という二重のフィルターが掛けられていて、実際のところが見えてこないもんだから、色々と描かれて僕らが楽しめているんじゃないかな。  これは前後の話しがなくて、そのものずばり。無論、ここでの解釈は述べられているし、ここでの定番として、出奔していたあの人も出てくる。読み易く、おもしろい作品だと思います。2018/03/05

マサキ@灯れ松明の火

13
【療休中…更新遅延中】本能寺の変直後の、「家康の伊賀越え」を茶屋四郎次郎の目線にて描いております。本当に目まぐるしいくも、嶮しい走破です。読んでる私まで…疲れました。一点集中型の描き方も良いですね。次回作も期待します。2019/11/01

Mc6ρ助

6
『日本には・・、古代には生囗(せいこう)、 奴ひという奴隷階級があり、鎌倉以降も年季奉公という名目でほぼ無報酬で働く奴隷としか言いようのない人々は多数あった。好んでそうなったわけではない。借金故に親や夫に売られるか、誘拐されてその境遇に落ちたのである。(p64)』労働時間の制限や最低賃金の及ばない高度プロフェッショナルや請負契約・・気をつけないとね。閑話休題、有名なのにいまだによく分からない神君伊賀越え。真相はともあれ茶屋四郎次郎の視点、美女々々しい甲賀くノ一など、読ませてもらった。次作にも期待したい。2018/05/20

ふじ

4
「本能寺の変」直後の時代。徳川家康の「伊賀越え」のみを取り上げた物語。 茶屋四郎次郎を主人公として、三河への山中の逃避行が進んでいく。当時は現代のような情報収集が出来ないため、敵が何処に居るか分からない。敵も相手が何処に居るかが分からない。追い付かれるか、追い付けるか。先回りされているか、どちらも姿が見えないため、余計に緊張感があった。茶屋四郎始め徳川一行はホントに一気に駆け抜けたので読んでいても自分もクタクタになるような気がした。 茶屋四郎次郎という人物像をもっと勉強したくなった。2018/05/09

たくわん

3
徳川家康のいわゆる伊賀越えのみを語る作品である。荒唐無稽な所も出てくるが、なかなかに面白かった。この後の話も読みたい。2024/12/19

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