曙光を旅する

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022515285
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「歴史の大きな部分ではなく、小さな部分を見つめることで、日本と日本人を知りたい」そんな思いに突き動かされ、九州から京都を中心にした旅エッセイ。著者が発表してきた作品の裏側も見ることができる、葉室史観の集大成となる一冊。

内容説明

歴史の裏通りや路地を歩きたい―。ひたむきに時代を見つめ続けた著者による、最後の旅エッセイ。「葉室メモ」(連載前の構想)を初公開!朝日新聞連載、待望の単行本化。葉室史観の集大成。

目次

第1部 西国を歩く(防塁は知るや 不屈の士―元寇と「正気の歌」・福岡;覇者の晩年 愛に包まれ―大友宗麟・臼杵(大分県)
城跡で思う 海渡る意味―豊臣秀吉と名護屋城・名護屋(佐賀県) ほか)
第2部 先人を訪ねて(被爆の光景逃れ炭坑へ―筑豊(福岡県)
土筆摘む背中 追いかけて
暗闇の思想 新たな輝き―中津(大分県) ほか)
第3部 苦難の先に(熊本の友へ;希望の芽吹きを信じて―熊本;先人が問う「国のかたち」―熊本 ほか)
第4部 曙光を探して(インタビュー「司馬さんの先」私たちの役目)

著者等紹介

葉室麟[ハムロリン]
1951年北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を受賞し作家デビュー。07年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を受賞。12年『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞する。16年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞を受賞。2017年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

196
葉室 麟は、新作をコンスタントに読んでいる作家でした。著者版『街道をゆく』、九州中心の歴史紀行です。著者は、まだ沢山のテーマ、アイデアを温めていたようで、もう新作が読めないと思うと非常に残念です。共通点があるとは言え、東山 彰良との対談が掲載されているとは、思いませんでした。2019/01/04

nyaoko

67
丁度1年前。葉室麟さんが亡くなられた。あまりに急で驚いた。小説家としてのデビューは54歳。遅咲きの春だった。執筆活動を続ける傍ら、日本中を旅行して歴史上の人物や、その地を取材していた。中でも自身の生まれ育った九州の土地を愛していたと思う。2018/12/17

ひらちゃん

59
葉室さんの作品には決して歴史のスポットを浴びた人でなく、一人物が丁寧に書かれている事が多い。幅広い知識も勿論、精力的に活動されていたのが今回の旅でも伺える。もっともっと書いて欲しかった。本人も書きたかっただろうに。九州が身近に感じられ行ってみたくなった。東山彰良さんとの対談の様子も、仲の良い作家さん同士尊敬し合っているのが好印象。2018/12/17

takaC

42
「在りし日の葉室さんによる紀行エッセイ」となってしまったことが哀しい。2019/03/31

Syo

34
そっか、 第2の司馬遼太郎だったのか。 残念。 街道をゆくも だいたい読んでるつもり だけど、作品と 司馬遼太郎のには 描かれなかった歴史が 分かって面白いなと 思っていたら…。 亡くなったのか。 残念。2019/01/18

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