映画化決定

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022514950
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「映画化決定ね!」高二男子・ナオトはこっそり描いていたマンガのネームを、映研で監督を務めていて、ハルに見られてしまう。学生向けの賞を受賞している天才女子からのオファーに乗り切れないナオトの心の傷、ハルがひた隠す重い病……切ない映研の青春を描く。

内容説明

放課後の教室でナオトが落とした一冊のノートを拾ったのは、同級生の天才映画監督・ハル。彼女はそこに書かれたマンガのネームを見て、言った。これをわたしに撮らせてほしい。創作者としてぶつかり合いつつ、ナオトは徐々にハルに惹かれていく。しかし―涙とサプライズのせつない青春小説。

著者等紹介

友井羊[トモイヒツジ]
1981年群馬県生まれ。國學院大學文学部哲学科卒。『僕はお父さんを訴えます』で第10回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞し、2012年に小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

110
ミステリー要素のあるエピローグを除いた青春ものだけでよかったような気も・・・。2018/01/28

みかん🍊

90
高校の映画部で監督をしているハルに書いていたマンガを見られ映画化したいと持ちかけられたナオトは映画制作に協力していく事に、映画を撮るというのは金銭的にも体力的にも複雑で大変だ、制作過程を知る事ができ面白く読めた、強烈な個性を持つハルに惹かれていくナオトと心優しい幼馴染杏奈との関係や出て行った父親への想いと映画への想いナオトの葛藤、悲しいラストを匂わせる映画そして物語のラストはどちらに向かうのか。2018/02/06

aquamarine

80
漫画家志望の高校生ナオトがこっそり書いていたネームを見た、同級生の映研で監督を務めるハルが、それで映画を撮りたいと言ったところから話が始まります。映画を撮る映研のメンバーの情熱は凄いです。高校生ながらみんなしっかりとした考えや思いやりを持っているのが印象的です。そこへ主人公二人の穏やかでない事情が絡みどんな結末を迎えるのか心配しながら読み進めました。ナオト自身の成長譚になっているのが好感が持てます。随所に出てくる実在漫画も楽しかった。是非彼らと同世代の人達に、この悩みや情熱を味わって欲しいと思います。 2018/01/18

よっち

60
過去に描いたマンガ『春に君を想う』を超えられず苦悩していた高二男子のナオトに、学生向けの映画で受賞している天才監督・ハルからの『春に君を想う』映画化オファー。最初は乗り気でなかった彼が少しずつ映画製作にのめり込んでいく青春小説。映画製作の過程でぶつかりあいながらも絆を深めてゆく二人。病をひた隠しにするハルと、映画制作を通じて『春に君を想う』の本質に向き合うことになってゆくナオト。葛藤と情熱が入り交じる形で進行していく物語の構図はわかりやすくて、だからこそ意外に思えたその結末には上手いなあと思わされました。2018/02/06

ami*15

47
よくあるジャンルの青春小説だと思って読んでいたけど、最後まで読むとちゃんとしたミステリーでした。ハルはナオトが描いた大切な作品をどう映画にしていくのだろうか。ハッピーエンドを好む2人を中心に展開する映画制作、制作側の熱くて映画を見た人に何かを感じて欲しいという思いがよく伝わってきました。「受け手の心を揺さぶることができれば、虚構は真実にだって負けない」この台詞が凄く心に響いた。たとえ描かれている話が現実にはありえないことだとしても登場人物の気持ちは現実世界の私たちに通じるものが多いと思う。また「原作者に→2018/05/24

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