出版社内容情報
104歳の医師・日野原先生の詩といわさきちひろの作品をコラボレーションさせた詩画集。日常のさりげない風景、いじめや戦争のなかで、揺れる子どもの心が美しく、優しく、せつなく表現されています。プレゼントにも最適。
内容説明
こんな時代だからこそ、伝えたい。やり返すのはやめて、ぐっとこらえてこう言おうよ。日野原先生の詩と、ちひろさんの珠玉の作品が織りなす愛、幸福、生と死の詩画集。
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
1911年山口県生まれ。1937年京都帝国大学医学部卒業。1941年聖路加国際病院の内科医となる。現在は聖路加国際大学名誉理事長、聖路加国際病院名誉院長、一般財団法人ライフ・プランニング・センター理事長を務める。1999年文化功労者、2005年文化勲章受章
いわさきちひろ[イワサキチヒロ]
1918年福井県生まれ、東京で育つ。東京府立第六高等女学校卒業。藤原行成流の書を学び、絵は岡田三郎助、中谷泰、丸木俊に師事。1950年、紙芝居『お母さんの話』を出版、文部大臣賞受賞。1956年小学館児童文学賞、1961年産経児童出版文化賞、1973年『ことりのくるひ』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞等を受賞。1974年死去。享年五十五歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちえ
38
2017年に105才で亡くなった医師、日野原重明さんが94~104で書き溜めた詩にいわさきちひろさんの絵を合わせた詩画集。戦争を経験して、いのちの大切さや、平和、子どもを愛し、人間を信じていたお人柄が伝わってくる。「幸福とは持ち物ではなく幸福だと感じる心 真の幸福とは心の中に溢れる幸福感」「やられたらより強い力でやりかえすのではなく ぐっとこらえてやりかえさない」繰り返し心に語りかけたくなる言葉の数々。2020/10/04
鴨ミール
29
私の母がいわさきちひろさんの絵が好きだった。思春期の私は母が嫌いだったので、いわさきちひろさんの絵も苦手だった。 この本は、日野原重明氏の詩にいわさきちひろさんの絵が添えられている。題名からわかるように、命について書かれているものがほとんどです。私の母も高齢となりあとどのくらい一緒に過ごせるかわからないが、この詩画集を贈ったら喜んでくれるだろうか。日野原さんが94歳から104歳の十年間に書きためた詩から選んだというだけあり、とても心に響く詩が多いです。私は今ではいわさきちひろさんの絵は苦手でなくなりました2017/03/03
千加
19
長年医療に従事した日野原 重明氏が書き留めた詩には平和を願う思いが込められている。やられたら、より強い力でやりかえすのではなく、ぐっとこらえてやりかえさないことが真の強さ。いわさきちひろ氏の絵から、いのちを慈しむ愛情が溢れていてこの詩画集は素晴らしい作品になっている。🌿いのちを大切にするとは いのちを上手につかうこと🌿つまり君のもつ時間を 君だけでなく誰かのために使うこと…「しかえししないよ」の詩より💞🌿🌿優しさの循環が素敵です。 2021/12/12
tolucky1962
9
大切にしたい言葉とやさしく美しい絵。すばらしいおふたりの作品がシンクロしています。2016/11/06
きさ
7
'いのち'って平仮名で書いてあるから印象に残りやすいし、最も伝えたい言葉だと思う。'いのち'と人を愛することは近い関係で結ばれていることが本から言える。いじめられたら、やり返すか我慢するのではなく、一緒にサッカーしようよ。良い言葉だな。子ども向けというよりは、大人向けではないかなと思う。絵本が好きな方はぜひ読んでみて下さい。2016/06/18
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