憲法と民主主義の論じ方

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憲法と民主主義の論じ方

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022513496
  • NDC分類 323.04
  • Cコード C0031

出版社内容情報

【社会科学/政治】日本の戦後体制である立憲主義が壊されようとしている。中国が攻めてきたら、北朝鮮がミサイルを発射したら、アメリカが守ってくれなかったら……どれも根拠のないイメージで国民の不安を煽り立てる現政権の手法を憲法学の泰斗が徹底批判。

内容説明

いま、知っておきたい論点の決定版!議会選挙、政策パッケージ、デモ・集会、多数決、カウンターデモクラシー、功利主義、立憲のメカニズム…。長谷部教授の「緊急記者会見」全文収録!

目次

第1章 立憲主義は壊されない
第2章 砂川判決の正しい読み方
第3章 「誰が決めるか」の正当性
第4章 低成長時代の政治の役割
第5章 選挙を使いこなすには
第6章 テロの時代と「積極的平和主義」
第7章 憲法とセキュリティー問題

著者等紹介

長谷部恭男[ハセベヤスオ]
1956年生まれ。早稲田大学教授。専門は憲法学。東京大学法学部卒業。学習院大学助教授、東京大学教授などを経て、2014年より現職

杉田敦[スギタアツシ]
1959年生まれ。法政大学教授。専門は政治理論。東京大学法学部卒業。新潟大学助教授、法政大学助教授などを経て、96年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

35
長谷部教授:憲法は政治権力を縛るためのものであって、意味内容を政治家自身が決めるわけにはいきません(16頁)。杉田教授:憲法は大切、違憲はまずいという論点を通じて権力の暴走に脅威を感じる人は立憲主義者(22頁)。安倍は持論を押し付けるのを説明としている。相手の反論も聞かない(41頁)との指摘は国民感情を代弁しているのでよい。長谷部教授:立憲主義は多様な価値観、世界観を持つ人が、フェアに共存し、人間らしい暮らしができる社会の枠組み作り(154頁)。2016/05/12

Haruka Fukuhara

7
前作が興味深かっただけにやや残念。長谷部が政権に反旗を翻している以上、杉田にはあえて多少政権への理解をポーズでもいいから示してほしかった。これではただ批判したい大人が批判しているだけの実に大人げない対談。(むしろ杉田の方が強硬に政権に反発しているように見えた)長谷部の立憲主義解釈はひとつの理念として十分理解できるし尊重されるべきと思うが、それと現実との整合には一方的な批判だけでは逆効果に思われる。長谷部が対話するべきなのは杉田ではなく高村正彦だった気がする。2017/04/02

樋口佳之

3
私の先生の芦部信喜さんの場合で言うと、政府は武力は持ってはいかん、しかし人民は戦っても構わない、ゲリラ戦で戦えという話ですね。樋口陽一さんもそうです。『註解日本国憲法』にもそう書いてあります /そうなんだ。2016/04/07

pb_lack

2
長谷部氏の相当に腹に据えかねたと見える切れ具合がたまらなくいい。法的安定性、(法)解釈論の基礎からの疑問、そもそも安全保障における憲法問題とはどの点か、といったところから杉田氏への応答という形で展開する。合憲説というのはその実「そもそも判断しない」ということなので、本書同様に個人的にもやはり説得的とは言い難い。また、紛争は異なる政治体制の間で起こる可能性が高く、リベラルデモクラシー陣営に所属しつつ現状を積極的に変更するメリットという意味でも同じく。2016/04/04

R

1
改憲論議の過程や、自民党の憲法草案をみていると、「憲法は国家権力を制限するもの」という考えが全く欠けているように思う。2018/02/05

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