出版社内容情報
第7回朝日時代小説大賞受賞作。独特な似せ絵を得意とする小次郎は、京に上り狩野派の一門に入る。永徳を眩しく見上げながら真摯に修業に励む日々のなか、信長から小次郎に重大な密命が下る。絵師の眼を通して、武将たちの生き様と素顔を活写し、これまでの信長像を一新させる戦国絵巻。独特な似せ絵を得意とする小次郎は、京に上り狩野派の一門に入る。永徳を眩しく見上げながら真摯に修業に励む日々のなか、信長から小次郎に重大な密命が下る。絵師の眼を通して、武将たちの生き様と素顔を活写し、これまでの信長像を一新させる戦国絵巻。
内容説明
雪舟流の絵師・小次郎の眼を通して、信長、お市、信玄、家康らの姿を活写する。従来の信長像を一新する画期的な戦国絵巻。漫画『内閣総理大臣織田信長』の作者、時代小説デビュー!第7回朝日時代小説大賞受賞作。
著者等紹介
志野靖史[シノヤスシ]
1971年、石川県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。在学時に漫画家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆりあす62
64
図書館本。★★★★☆ 小さい頃からの信長のイメージと言えば「泣かぬなら殺してしまえ・・・」だったが、近年は様々な信長像が描かれてきている。その姿を狩野派でいながら雪舟流で「似せ絵」の絵師である小次郎に描かせる。彼は信長の依頼で、信玄を描く。心まで写し取るような小次郎の絵を見て信玄が国を治める器でないと確信する。一方で妹お市、幼い頃の四女などを描かせ家庭人の一面も。自分と同じ感性は信用し、家族を思う「信長の肖像」だ。2016/03/16
よむよむ
16
加賀大乗寺の小僧だった小次郎。守護の富樫晴貞に見出され、京の狩野一門に入る。その頃の似せ絵(肖像画)は平面なしゃもじのような画が主流だったが、晴貞から頂戴した雪舟の絵巻物から有り様(立体的)に描くことを学び、自分の画とする。その画は時の権勢を誇る信長の目にも留まる。小次郎の画はたくさんの人に出会い、描き変わっていく。人は目に物を見るが、心でも物を見る。その心に映る姿、おもかげを捉えた小次郎の画は人の心を震わせる画となった。2016/03/14
mitsuru1
15
狩野小次郎は一向宗に支配された加賀に生まれ、お寺の小僧から冨樫家に絵師として引き取られ雪舟流の写し絵を学んだ後、京へ上り狩野派に仕える。信長に写し絵の才を認められ有名な武将や女性の肖像画を描く。彼の眼から見た時代の流れや人々を描く、ちょっと変わった視点の時代小説。地元の話なのでよけいに面白く楽しめた。2015/12/27
あかんべ
14
新人さんの作品。戦国物はちょっと食傷ぎみだったが、これは戦国時代の絵師の話し。戦国大名の近くにいて、合戦に参戦しろといわれなくてあるいみラッキーな人。武将たちの生死、勝ち負けに一歩引いた視点が異色。2016/01/22
mushoku2006
13
これは期待を超えた佳作でした。 著者は漫画家でもあるだけあって、 人物像を描いていく様子の描写が実に巧みで説得力があります。 主人公が画力を向上させていった修行方法も面白かったし、 狩野派の工房の有様もきっとこのようなものだったんだろうな、と思わせるものだった。2016/04/13




