「いじめ」をめぐる物語

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022513052
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【文学/日本文学小説】「いじめ」をテーマにした短編を収めた競作アンソロジー。辻村深月『早穂とゆかり』、荻原浩『サークルゲーム』、越谷オサム『20センチ先には』、中島さなえ『メントール』、小田雅久仁『明滅』。すべて各著者の短篇集にも入っていない本書オリジナル作品です。

内容説明

荻原浩「サークルゲーム」―中学二年生を担任する矢村琥代。彼女のクラスではいじめが起きているようなのだが…。小田雅久仁「明滅」―祖父の死をきつかけに地元に帰った私は、同級生と蛍を見に行ったあの日を思い出す。越谷オサム「20センチ先には」―クラスメイトからいじめられている僕の前に、現れた「悪魔」が見せる光景とは。辻村深月「早穂とゆかり」―小学校の同級生だった二人。早穂は、塾経営者として成功したゆかりを取材することになり…。中島さなえ「メントール」―由美子と志乃は歌劇団のトップ女優を目指す親友同士だったのだが、やがて…。学校で、職場で、ネット空間で…いじめと関わったことがない人、いますか?いま、この世の中に蔓延する空気を切り取った5つの短編小説。

著者等紹介

荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年、埼玉県生まれ。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞を受賞

小田雅久仁[オダマサクニ]
1974年、宮城県生まれ。2009年『増大派に告ぐ』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。13年『本にだって雄と雌があります』でTwitter文学賞国内編第一位

越谷オサム[コシガヤオサム]
1971年、東京都生まれ。2004年『ボーナス・トラック』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー

辻村深月[ツジムラミズキ]
1980年、山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞し、デビュー。11年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞

中島さなえ[ナカジマサナエ]
1978年、兵庫県生まれ。2010年『いちにち8ミリの。』で、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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