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工作名カサンドラ

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022512833
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【文学/日本文学小説】奥多摩山中で両耳と鼻を削ぎ落とされた男性が発見された。青梅西署の刑事・荻大二郎は事件を追う。やがて、ある「機密文書」をめぐり、政治家、スパイ、狙撃手が生死を賭けた攻防へと発展していく。ベストセラー『沈底魚』の著者による書き下ろし大作!!

内容説明

奥多摩山中で、両耳と鼻を削ぎ落とされた男が発見された。警視庁刑事・荻大治郎は、必死に事件に食らいつく。だが事態は、ある“極秘文書”の行方とからみ、日本の政治家やスパイ、ホワイトハウス、元自衛隊の狙撃手までを巻き込んで、激しく、熱く、焦げ臭くなっていく。1億3000万人の日本国民が凍りつく歴史的テロ事件が起きようとしている。それを未然に防ぐことは出来るのか―。気鋭のミステリ作家が放つ謀略小説。渾身の書き下ろし690枚!!

著者等紹介

曽根圭介[ソネケイスケ]
1967年静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長、無職時代を経て、執筆活動を開始する。2007年、「鼻」で第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。さらに、『沈底魚』で第53回江戸川乱歩賞を受賞し、みごとダブル受賞を果たす。2009年、「熱帯夜」で第62回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

85
奥多摩で事故車の中から瀕死の男性が発見され、リンチの痕跡が。事件を追う荻大治郎刑事と佐川。濡れ衣を着せられ自衛隊をやめた佐々岡は、元自衛官が集まる右翼団体に潜入を持ちかけられる。「カサンドラ」という作戦は衝撃。大治郎さん、あの終わり方は残念過ぎる。2017/07/21

starbro

79
曽根圭介というとホラーのイメージが強かったのですが、ミステリ系も結構イケました。最初は、曽根圭介っぽくグロテスクな描写から始まり、自衛隊、政治、警察三つ巴で面白いエンタティメントに仕上がっています。タイトルはもう少し捻って欲しかった。著者はケネディ暗殺のオマージュでこの作品を書いたのかなぁ!2015/10/23

きさらぎ

71
尖閣諸島をめぐる国際情勢、自衛隊、政治、スパイ…きな臭い要素てんこ盛り。理不尽な運命に翻弄される主人公の自衛官が気の毒でならない。得体の知れない組織に立ち向かう荻刑事が、ダサいけれどカッコよかった。合間に挿入される荻親子の日常にほっこりする。友香のキャラがすごく良い。事件のラストはモヤモヤが残るが、エピローグは泣けた。久々に曽根さんの骨太作品を読めて満足。2015/08/29

いつでも母さん

70
『住む世界が違う』一度位は言った事がないだろうか?誰かと比べて僻みや蔑みで・・この作品は真の『住む世界が違う』事を感じさせてくれた。今までも似たような内容の作品はあったかもしれない。しかし今回私は読後『住む世界が違う』ってこれなんだと感じてしまった。国家・政治家・外交・自衛隊・刑事・公安・・市井に暮らす我々は一体『何を』信じて暮すのか。「大根一本100円!」に汲々とする一主婦を舐めるなよ!と言いたい。小さな胸に火をつけてしまいましたね、曽根さん。殉職した父を誇りに思う一人っきりになった友香の明日を祈る。2015/08/07

ミーコ

65
久しぶりの曽根さん 読み始めていきなりの拷問シーンには目を背けたく?なりましたが 徐々に引き込まれて行くストーリーでした。 スケールが大きくて頭が付いて行かない所は有りましたが 面白く読めました。啓志、逃げ切って~ 良し‼と思ってたら まさかの萩刑事が・・・ 予想外で へなってしまいそうでした。が、しっかり者の友香 佐々岡夫妻や、周りの皆に支えられ強く生きて行ってくれるでしょう。2015/10/20

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