出版社内容情報
【芸術生活/写真工芸】太平の世、江戸では人々が、着物や持ち物に自在に文様をほどこし、見事な文様が次々に生まれて暮らしに潤いを与えた。江戸更紗収集家が膨大なコレクションから約400点の文様を季節ごとに並べて解説し、江戸人の暮らしと文様のかかわりを解き明かす。
内容説明
町人文化の中で一挙に花ひらいた文様の世界、文様歳時記。身近な植物・動物・気象・行事などあらゆる物をシンボル化した江戸人の絶妙な美意識―世界にも稀な文様の世界をそれを生んだ人々の暮らしと共に紹介する。
目次
新年(松―枯れて落ちても二人連れ;竹―吉祥文様であり、生活道具 ほか)
春(桃の節句―幕府が定めた五節句;潮干狩り―江戸時代のレジャー ほか)
夏(雨―天からの恵み;傘―庶民のステイタスシンボル ほか)
秋(重陽の節句―日本人の心をとらえた花;雁―幸せを運ぶ渡り鳥 ほか)
冬(雀―人間に身近な鳥;道具―職人の時代 ほか)
著者等紹介
熊谷博人[クマガイヒロト]
1941年生まれ。多摩美術大学油科卒業。出版社に五年間勤務の後ブックデザイナーとして独立し、画集、文芸書、詩集、句集などの装丁レイアウトを行う。装丁の他に「和更紗」や「染め型紙」を蒐集、調査し、江戸時代の文様を中心に展示や講演を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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