帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘い

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帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘い

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  • サイズ B6判/ページ数 324,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022511737
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0031

内容説明

性奴隷vs.売春婦、もはやこの議論は無意味か。対立する「記憶」の矛盾を突き、「帝国」と植民地の視点で見直す。「慰安婦問題」解決のため、“第三の道”を提案する、大佛論壇賞受賞者による渾身の日本版。

目次

第1部 慰安婦とは誰か―国家の身体管理、民間人の加担(強制連行か、国民動員か;「慰安所」にて―風化する記憶;敗戦直後―朝鮮人慰安婦の帰還)
第2部 「植民地」と朝鮮人慰安婦(韓国の慰安婦理解;記憶の闘い―韓国篇;韓国支援団体の運動を考える;韓国憲法裁判所の判決を読む;“世界の考え”を考える)
第3部 記憶の闘い―冷戦崩壊と慰安婦問題(否定者を支える植民地認識;九〇年代日本の謝罪と補償を考える;ふたたび、日本政府に期待する;支援者たちの可能性に向けて)
第4部 帝国と冷戦を超えて(慰安婦と国家;新しいアジアのために―敗戦七〇年・解放七〇年)

著者等紹介

朴裕河[パクユハ]
1957年、ソウル生まれ。韓国・世宗大学校日本文学科教授。慶應義塾大学文学部国文科を卒業、早稲田大学大学院文学研究科、日本文学専攻博士課程修了。『反日ナショナリズムを超えて』(2005年、河出書房新社)で、日韓文化交流基金賞を受賞。『和解のために―教科書・慰安婦・靖国・独島』(2006年、平凡社。現在、平凡社ライブラリー)で大佛次郎論壇賞受賞。夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人などの作品を翻訳し、韓国に紹介(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

63
先月韓国二審で有罪判決となった、朴裕河(パクユハ)・世宗大学教授の著書「帝国の慰安婦」の翻訳版。韓国側でも日本側でもなく資料や証言に基づき、真実を中立の立場で冷静に書かれていると感じた。単に「強制連行」はあった、無かった。幼い少女達までが犠牲になった。などの机上の水掛け論ではなく、今まで知り得なかった事実を垣間見ることが出来たような気がします。「従軍慰安婦」に関する書物は何冊か読んできたが、最初にこの著書に出会っていたらと痛感しました。日韓問わず多くの人に読んでもらいたい良書。⇒ 2017/11/15

金吾

27
慰安婦の話全体は全面的に白、黒と言える話ではないと思いますが、国家による強制性については、はっきりしているのではないかと思います。著者の考えには同意できない点もありますがこのような本を韓国で書いたことには凄いと感じました。2023/01/29

ぐうぐう

26
2011年12月、ソウルにある日本大使館前に少女慰安婦の像が設置された。それは慰安婦問題をめぐる日韓の溝が取り返しのつかないほど大きく開いてしまった象徴的出来事であった。その約2年後の2013年8月に『帝国の慰安婦』はまず韓国で出版された。つまり、日韓の対立がピークに達した時期と言っていいだろう。慰安婦の声に耳を傾けることに徹する姿勢で書かれた本書は、慰安婦問題が再燃する遥か以前、1973年に刊行された千田夏光の『従軍慰安婦“声なき女”八万人の告白』の証言を重要視する。(つづく)2016/11/24

RASCAL

22
私の祖父は日中戦争に応召され北京に駐屯していた。その祖父から一度だけ慰安所の話を聞いたことがある。この本に書かれていることは祖父の話とも符合する。日韓の市民団体が主張する「軍が強制連行した性奴隷」でもウヨクの人がい言う「民間の娼婦」とも違う、日本の帝国主義政策が必然的に生み出したもの、これが歴史の真実なのだと思う。元慰安婦を置き去りに右翼対左翼の政治問題となり、解決不能と思われたこの問題が、安倍・朴両国首脳会談で電撃合意された。歴史はこの本の著者の希望するとおりの方向に進んでいる。日本人必読の良書。2016/01/14

takeapple

20
高橋源一郎が、とても孤独な本という意味の発言をしているが、正にその通りだろう。著者の事実認識に同意する韓国の人も日本の人もいるのだろうかと思ってしまうが、冷静に考えれば、慰安婦という存在が一面的なものではなく、様々な状況で慰安婦に成らざるを得なかったこと、人間である以上、どんな境遇でもそこに希望や誇りを見つけないと生きていけないことはよくわかるはずである。著者は文学研究者なので、そうであるはず、という想像で論を進めて行くことや、韓国人だけに韓国政府や韓国世論に厳しくなっている部分がある。そこをどう判断する2019/08/31

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