出版社内容情報
【文学/日本文学小説】本能寺の変直後の京。呉服商人・茶屋四郎次郎は家康の?W伊賀越え?Wに同行し、主の危機を救う。家康の御用商人として四郎次郎は天下争いの時代に暗躍するも、やがて──。金と知恵とでしたたかに世を渡る豪商の姿を痛快に描く、朝日時代大賞受賞第一作。
内容説明
本能寺の変直後、京の呉服商人・茶屋四郎次郎は、家康の決死の旅に同行する。家康に仕え、“商人侍”として四郎次郎は戦国乱世を突き進むもやがて、呉服に大きな夢を抱き―。金と知恵とでしたたかに人生を切り開いた、知られざる豪商を鮮やかに描いた歴史時代小説。
著者等紹介
仁志耕一郎[ニシコウイチロウ]
1955年、富山県生まれ。東京造形大学卒業後、広告制作会社や広告代理店などでアートディレクター・CMプランナーを務める。四十代半ばで小説家を目指す。2012年6月「玉兎の望」で第七回小説現代長編新人賞、8月「無名の虎」で第四回朝日時代小説大賞を受賞し、作家デビューを果たす。2013年5月、同二作で第二回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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BlueBerry
37
読みやすくて上手に書いていると思います。感動とかワクワク感があまりなかった。アイデアとか設定とか光る物がなかったかな。2013/12/03
あっこ
15
いろいろな意味で優柔不断の四郎次郎が人間味があって良かった。この時代の商人も命がけだったことがよくわかった。主役ではないけど、どんな時でも遠慮のない家康の家臣達が面白かった。家臣達に恵まれたからこそなし得た家康の天下取りだったのだろう。2013/12/17
kiho
11
本能寺の変の後、家康に訪れた危機と伊賀越えの多難さ、そこを助けた四郎次郎の働きがスリル感も交えて描かれている☆商人らしい四郎次郎の柔軟さが、武士とはちょっと違う魅力を発揮…歴史を違った角度から眺められた感だった♪2014/09/10
LIBRA
9
伊賀越えは、光秀が、家康の首に懸賞金をかけた為、農民をはじめ、色々な人が、家康を狙います。騙し討ちに合いそうな合わなそうなスリル満点、ドキドキハラハラで面白かったです。伊賀越えの詳細は、知らなかったので、此処だけでも楽しめました。その後、茶屋四郎次郎は、秀吉にも取り入られます。秀吉の「人たらし」という所以が分かる文もありました。ラストの家康が主人公にかけた言葉が良かったです。なかなかスポットを当てない視点からの物語だったので、楽しめました。主人公というより、主人公の周りの人達との関わりが、面白い本でした 2013/12/02
heart
6
侍なのか商人なのか⁇どちらでもある『侍商人』として、家康をしっかり支えた茶屋四郎次郎。時代が時代だし、型通りの生き方だけでは生き抜けなかったのかもしれません。彼が描いた『玉繭の道』について、その後のお話が無かったのが残念‥2014/01/31
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