名曲の履歴書―クラシック再入門

三枝 成彰【著】

朝日新聞出版（2013/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 269p／高さ 19cm
• 商品コード 9784022510396
• NDC分類 762.3
• Cコード C0073

出版社内容情報

著者のベストセラー「大作曲家たちの履歴書」の続編となるクラシック音楽再入門書。知っておきたい大作曲家12人の代表曲を選び作曲秘話や聴きどころなどうんちくを解説。ドヴォルザーク、バッハ、モーツアルト、ショパン、ハイドンなど、どこかで聴いたことがある曲の背景にある物語を知る。ほかに初心者向けの100曲を紹介。教養として聴いておくべき12曲のCD付き。

内容説明

挫折を繰り返す人へ。まず超入門１２曲から聴いてみよう。作られた背景、エピソード、聞きどころなど蘊蓄も満載。

目次

バッハ―コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
ハイドン―交響曲第１０４番　ニ長調「ロンドン」
モーツァルト―レクイエム　ニ短調
ベートーヴェン―交響曲第９番　ニ短調「合唱付き」
シューベルト―魔王
ベルリオーズ―幻想交響曲
メンデルスゾーン―ヴァイオリン協奏曲　ホ短調
ショパン―ノクターン第１番　変ロ短調
シューマン―チェロ協奏曲　イ短調
ブラームス―弦楽六重奏曲第１番　変ロ長調
チャイコフスキー―弦楽セレナード　ハ長調
ドヴォルザーク―交響曲第９番　ホ短調「新世界より」

著者等紹介

三枝成彰［サエグサシゲアキ］
作曲家。日本モーツァルト協会理事長、東京音楽大学教授。１９４２年生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修了。２００４年、プッチーニの「蝶々夫人」を下敷きにしたオペラ「Ｊｒ．バタフライ」を世界初演（２００５年に神戸、２００６年にイタリアで再演）。２００７年、紫綬褒章受章。２００８年、モノオペラ「悲嘆」、ピアノ協奏曲「イカの哲学」を世界初演したほか、日本人初となるプッチーニ国際賞を受賞。２０１０年、オペラ「忠臣蔵」外伝、男声合唱曲「最後の手紙Ｔｈｅ　Ｌａｓｔ　Ｍｅｓｓａｇｅ」を初演（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ユウユウ]

これおもしろい！CDもついててかなりお得。バッハが実は忘れられていた音楽家だとか、モーツァルトが意外と真面目だとか、ベルリオーズがクズすぎるとか、逆にメンデルスゾーン出来すぎてるとか。オススメ盤や使われてる映画も紹介されていて、クラシック聴きたくなる作りの本でした。

2017/04/01

[№９]

芸術家の評価はその作品そのもので評価されるものなのであるから、芸術家がどんな人物であるとかどんな人生を歩んだとか、精神や身体にどんな病いを持っていたのかなんてことは、作品の評価とは本来何の関係もないことなのだけど、人間は生来「物語」を求める生き物であるわけで、その物語がより劇的でスキャンダラスで悲劇的であればあるほど、生み出された作品により豊かな感情移入ができ、そうすることで我々は自分自身の人生を顧み重ね、日常の精神的身体的な平衡、浄化、代謝をしていくのだろう。名曲にもまたその背後に人間の物語がある。

2015/11/08

[ユウユウ]

再読。面白かった。ゴシップ的なエピソードも紹介されているが、音楽には真摯に敬意を払っていることがよくわかる。おすすめCDなども載っており、使われている映画なども紹介。実際にお試しCDもついているので、クラシックに触れるのに楽しい一冊。

2020/07/25

[獺祭魚の食客@鯨鯢]

著名なクラシック曲がどんな映画で使用されたかよくわかった。本文を読むと、どんなメロディーなのか興味がわき、CDで実際に聞く。高かったクラシック曲への敷居が低くなります。

2017/03/17

[nizimasu]

音楽も絵画も初心者には、その制作者の足跡から音楽を聴いていくというのは実に楽しい。三枝氏の本はまさにバッハからモーツァルト、ベートーベンと、時系列にそいながらその時代時代を時代時代を彩った作品もCDに収録しているという意欲作だ。ホント、こういう本はうれしい限り。

2013/03/13