悲しむ力―2000人の死を見た僧侶が伝える30の言葉

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悲しむ力―2000人の死を見た僧侶が伝える30の言葉

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022508805
  • NDC分類 188.74
  • Cコード C0095

内容説明

ホスピス・震災・孤立死・自殺…それでも人生を肯定する。希望の物語。

目次

第1章 ホスピスにて(死を目の前にした人たちが教えてくれたこと;「ヒトノ イタミノ ワカル ヒトニ ナッテネ」―私の弱さを知りながら認めてくれた人;「如何なる場合にも平気で生きている」―人生を肯定することを説いた人 ほか)
第2章 孤立の現場から(都会にあふれる孤独と悲しみ;「母親に申し訳ない」―母の孤立死を悔やむ人;「つらいときはお互い様です」―私の話を黙って聞いてくれた人 ほか)
第3章 被災地にて(震災が奪ったもの、教えてくれたこと;「ママにしてくれて、ありがとう」―喪った赤ちゃんに語りかけた人;「自分が死ねばよかった」―生き残った者の苦悩を語る人 ほか)

著者等紹介

中下大樹[ナカシタダイキ]
1975年生まれ。大学院でターミナルケアを学び、真宗大谷派住職資格をお預かりしたのち、新潟県長岡市にある仏教系ホスピス(緩和ケア病棟)にて末期がん患者数百人の看取りに従事。退職後は東京に戻り、超宗派寺院ネットワーク「寺ネット・サンガ」を設立し、代表に就任。寺院や葬儀社、石材店、医療従事者、司法関係者、NPO関係者等と連携し、「駆け込み寺」としての役割を担う。生活困窮者のための葬送支援、孤立死防止のための見回り、自死念慮者の相談、自死遺族のケア、貧困問題など、「いのち」をキーワードにした様々な活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんちゃん

18
僧侶として数知れない死に向きあってきた著者の目線は慈しみに溢れている。悲しいときはちゃんと悲しむことが大事だ。人と向き合い、自分と向き合う。生きることは必ずしも楽しいことばかりではない。でも、助けが必要なときは遠慮なく泣き、人の愛にすがればいい。お互い様…あらためてその言葉の意味を噛み締めた。2015/11/11

haruaki

6
死に際のエピソードは泣ける。明日にも自分が当たり前のように生きてるのは大変に幸福なこと。東北の震災も、読んでいて涙が溢れる。今まで、被災した人たちの事を表面だけで、ちゃんと知っていなかったと反省。心から、亡くなった方達のご冥福をお祈りします。2014/05/08

ラーメン小池

5
【図書館本】仏教系ホスピスにて末期ガン患者を中心に数百人を看取った若手僧侶の、死と悲しみを見つめた一冊。本書の大きなテーマとして、悲しみを直視して受け止める重要性を挙げている。上手に悲しむヒントとして、竹内了温氏の「静かに己を悲しむこころより、真実の力は生る」という言葉を紹介する。印象的なのは、ホスピスで死期を迎えた患者の家族が見せる、突き放した冷たい言葉や振る舞いの数々・・。後々後悔することはないのだろうか・・?現在は誰もが孤独死ならぬ孤立死に陥る可能性を孕む時代、慈悲の心がいよいよ大事ではないか・・。2015/06/27

ココアにんにく

3
グリーフケアをされている僧侶の本を何冊か読んで違和感は消えてきましたが、病院で僧侶、普通は「縁起でもない」でしょう。『葬式は、要らない』でも書いてあるように葬儀仏教と化した中で著者の活動は貴重です。見捨てられた患者がお坊さんに独白するのは、親鸞聖人の言われている「誰でも極楽浄土に行ける、まして悪人でも」にすがっているのでは?と思います。震災での僧侶ならではの活動。本書の通り「がんばれ」は時に残酷になりますね。死別の悲しみに蓋をする。すごく響く言葉でした。2016/09/04

鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)

3
これ読んで一番印象に残った部分が「一般的な葬儀社の利益率は4~5割。約半分が利益となる商売などなかなかない」…そこじゃないだろ自分…。2012/06/15

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