空也上人がいた

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空也上人がいた

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  • サイズ B6判/ページ数 155p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022508508
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

山田太一の19年ぶりの書き下ろし力作小説。特養ホームで老婆を死なせてしまった27歳のヘルパー草介は、女性ケアマネの重光さんの紹介で、81歳の老人の在宅介護を引き受ける。介護する側の疲労、介護される側のいたわり。ヘルパーと老人とケアマネの風変わりな恋がはじまる。彼らはどこまで歩いていくのか。そして、心の痛みを抱える人々と一緒に歩いてくれる空也上人とは?重くて爽やかな衝撃作。

内容説明

ヘルパーと老人とケアマネと、介護の現場で風変わりな恋がはじまる。ぬぐいきれない痛みを抱える人々と一緒に歩く空也上人とは?都会の隅で起きた、重くて爽やかな出来事。

著者等紹介

山田太一[ヤマダタイチ]
昭和9年、浅草生まれ。昭和33年松竹大船撮影所に入社し、助監督として木下恵介に師事。40年に同社退社後、シナリオライターとして独立し、主としてテレビドラマの脚本を執筆。当時、大家族的なホームドラマが多かった中で、核家族の諸問題を多元的に見た作品で注目された。52年TBS系列で放送された「岸辺のアルバム」で脚本家としての地位を確立した。その後「ふぞろいの林檎たち」「日本の面影」など話題作を手がける。58年向田邦子賞、60年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

93
介護と風変わりな恋愛と空也上人というあまり関連がなさそうなことを、一つの長編にまとめ上げるところが山田太一らしいと思う。特に主人公とケアマネの恋愛は苦労人同士の結びつきということで、応援したくなる。介護という最も現代的なテーマから、新しい人間同士のつながりが生まれてくるところが本当に良かった。葬式のシーンはちょっとびっくりしたけれど、こういうことも起こりうるのが人間の面白いところ。どんな人の傍にも、空也上人が寄り添っていると信じさせてくれる物語だった。2014/07/23

こばまり

51
なんだなんだこの小説は、どういう方向に転がっていくのだとドキドキハラハラ。そのドキドキハラハラがしっかりエンディングまで維持され、ページを繰る手止まらず。さすがは山田太一だなぁと溜息を吐いた。読後感は寂しい。2018/09/24

たらちゃん

19
怒っている。この本を貸してくれた人は、もしかして同じように自分で命を絶とうとしているんじゃないか。そんなことはしちゃいけない!しないでほしい。死を選ぶ経緯は書いてあるからわかったけど、ならば私も一緒にいるし、私なんていなくても友達が大勢いるんだから、…そうだ、だから心配ない!良かった!…そんなこと思いながら読みました。読んでほしいと言われたのでなかったら、全然違う感想を書いたでしょう。2016/12/15

ネギっ子gen

11
偏屈な老人とケアマネとの風変わりな恋。介護職をやめたばかり(ここが以後の展開の伏線に)の青年が、上司のケアマネの紹介で、妙に条件の良い一人住まいの個人ヘルパーに採用され、物語が始まる。「一瞬の鬱の通過」や「福祉関係の人の明るい作り声」っていう表現、いいなぁー。「重光さんの明るい声には細部なんか無視して進むしかないんだよ、という主義のようなものがあるような気がして馴染めなかった」と。ここも良し。最後のシーンが味わい深い。70半ばになった私は、老婆になった重光さんを車椅子にのせ、押して歩く。空也上人と一緒に。2020/02/06

ドナルド@灯れ松明の火

11
一気に読んだ。タイトルからは歴史と絡むのかと思ったが・・・ 介護の問題といってもまあ深くも無く、だけど何故か引き込まれる。介護される側・ケアマネ等介護を巡る人間をよく観察してその感情をテーマとして、上手に伝えられる作家なんだなと改めて感じた。六波羅蜜寺の空也上人像を見たくなった。2011/06/11

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