内容説明
都市国家ランスブルグの放棄領域に住む少女・リルには、時々他人の未来が見える。そのことを口にすれば気味悪がられるので、リルは自分の見たものを誰にも話さないようにして生きてきた。しかしある日、旅人のヴェダに「俺たちには未来を変えることができる」と言われ、幼なじみの少年・ティートを終焉から救うための冒険を始める―。大人気ソーシャルネットワークゲームの小説版登場。
著者等紹介
藤澤さなえ[フジサワサナエ]
創作集団グループSNE所属。ソード・ワールド2.0関連を中心に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gayuu_fujina
2
サイン本で手に入れた後、積んでたのを読了。セッションをそのまま小説にコンバートしてみましたという風情なので、小説としては微妙だが、TRPG(とPBW)紹介としては必要十分な内容かと。この辺りは、ロードスやSW、ルナルが世界設定していた人達が直接小説化した(キャラも世界設定も自分でいじれる人による小説化)のと比較するのは、可哀相な気がする。2011/01/28
ナンナル
1
単品の小説ではなく、TRPGという既存の世界を紹介する小説としてみれば充分かな。こんな物語をロールプレイしたいという気にはさせてくれる。そのぶん、小説としての見ごたえはさほどではなかったかな。それでも、充分楽しめます。2011/10/10
海猫
0
なつかしき二昔ぐらい前のジュブナイルの味わいが濃いライトノベル。原作のゲームはよく知らないが単体で十分に読める。特に世界観がよく書けている上に生き生きした主人公、不幸な運命は人の意志で変えていけるんだという力強いテーマが全編貫かれていて爽やかな印象を残す。2011/01/29