婢伝五稜郭

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  • サイズ B6判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022508041
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

明治2年、箱館戦争の最終局面。若き看護婦の朝倉志乃はこころを寄せる青年医師・井上青雲を眼前で官軍によって惨殺された。「わたしの戦」はここから始まった。女であり敗者でもある志乃が生きた、すがすがしく豊かな箱館戦争後日談小説。

著者等紹介

佐々木譲[ササキジョウ]
1950年、北海道夕張市生まれ。小説家。本田技研に勤務中の昭和54年『鉄騎兵、跳んだ』で第55回オール讀物新人賞を受賞。直木賞候補となった『ベルリン飛行指令』、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞受賞の『エトロフ発緊急電』、『ストックホルムの密使』は第二次大戦三部作。平成20年『警官の血』で第138回直木賞候補になり、22年『廃墟に乞う』で第142回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

38
幕末明治の箱館戦争で、西洋式の病院の看護を担っていた朝倉志乃。五稜郭陥落後、西軍に病院を襲撃され将来を誓った若い医師井上を目の前で惨殺される。敵方の男に対する憎しみと復讐の念は志乃を夜叉にも変える。志乃を助ける商人やドイツ人ガルトネル、アイヌの人々。明治初期の函館の混乱など読みごたえもあり面白かった。2013/04/30

mazda

19
面白い本です。愛する人を目の前で殺された志乃の、一途な生き方と復讐劇に共感しました。幕末はこのような話があちこちであったのだろうな、と思うと、歴史を学ばずにはいられない気持ちになりました。2012/10/21

B-Beat

18
◎明らかに榎本武揚や五稜郭について明治維新の頃の知識ありを前提に書かれた作品だったかなと。榎本軍に順軍した軍医とその看護婦。その看護婦が遭遇する殺戮現場。そして復讐の鬼と化した彼女がどのようにこの物語を展開してみせるのか。そんな期待で何とか読み切った。ふと以前読んだ熊谷達也作品「氷結の森」が思い浮かんだ。その作品に比べるとどこか物足らないというか。佐々木作品「ベルリン」「エトロフ」「ストックホルム」などの三部作がお気に入りだけに物足らなさが沸々と。佐々木譲株、本作にて少し下落したかな、そんな読後感。2013/09/29

MarsAttacks!

18
明治2年箱館戦争で、恋人を官軍に殺された主人公「志乃」の復讐劇。まるで漫画のような設定ですが、そこは佐々木譲さん、巧みな展開と個性豊かな登場人物で物語を楽しませてくれます。何より馴染みの無い、北海道の歴史や風土を知る事ができてよかった。2011/09/04

キムチ

15
函館戦争の最終局面、看護師志乃の目前で想いを寄せていた井上医師は官軍により惨殺された。明治と言っても2年、榎本軍残党は理想国家 共和国を立てるべく逃走をしていた。志乃は女だてらに、井上の仇を取り逃走を続ける中で商人を犠牲にし、ドイツ人農場主に助けられ、残党との出会いでさらに北を目指す。 表紙が行けない・・これってハリウッドの女優の顔では?かなりバタ臭い設定を希望したのかな。 さらっとしすぎて、物足りなさが残った。2013/10/09

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