性犯罪被害とたたかうということ

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022507754
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0036

内容説明

顔と名前を公表し、被害を告白してから2年半。半数を占める顔見知りからの被害、顔見知りの30パーセントが親族、被害者を再び追い詰める裁判員裁判…。被害者3000人の証言から見える性犯罪被害者のリアル。

目次

第1章 10年前のあの日
第2章 裁判員裁判を通して
第3章 報じられない被害の現実
第4章 秘密を抱える人たち
第5章 打ち明けられた側
第6章 顔を出すということ
第7章 被害者同士がつながる意味

著者等紹介

小林美佳[コバヤシミカ]
1975年東京生まれ。2000年8月、性犯罪事件に巻き込まれる。08年4月、『性犯罪被害にあうということ』を出版。名前と顔を出して被害をありのままに告白し、注目される。現在、会社員のかたわら、自らの経験を踏まえ、ホームページなどを通じて、直接被害者の声を聞き、性犯罪被害者との交流を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ミカママ

284
故・森瑤子さんが書いてらした「性に関しては、身体の構造上、女性は受け身になるしかない。入れられてしまえば、受け入れるしかないのだ(かなりウロ覚えだが)」が、頭ん中をグルグル回りながら読了。いっそのこと、(本意でない場合には)食いちぎってやれればどんなにいいか。性犯罪にあってしまった事実が、恥ずかしいこと、日陰の出来事ではない世の中に、1日も早くなりますように。それまでは被害にあわれた女性たちの苦しみを、少しでも多くの人びとや媒体で負担できますように。2017/08/26

nyaoko

68
前著を読んだのは随分前になる。TVのインタビューで知って読んだ。強姦は魂の殺人と呼ばれ、被害者の救済は全くと言っていいほどされることがない。どれだけ絶望し、傷ついてきたのだろうか、この方は。この本を見つけた時、髪を切って微笑む彼女の姿にここに至るまでの事が書かれていると思ったが、その通りだった。きっとこれからも性犯罪の被害にあって声をあげられない人の元へ、彼女は優しく寄り添い、戦い続けるのだろう。彼女の活動とともに、今も苦しむ沢山の女性達へもっと支援の輪が広がる事を切に願う。2016/11/25

テツ

31
これっぽっちもフェミニスト的な思想は持ち合わせちゃいないが強姦のような性犯罪なんて徹頭徹尾何の疑いようもなく男が100%悪いのであって、被害にあった女が自分を責めたりましてや周囲から自らの落ち度(そんなもん存在しないんだが)について責められるような古臭い社会通念にイライラしすぎて熱が出る。被害の大きさを理解し切ることは性別的に自分には難しいことなのかもしれないけれど「おまえは悪くねえだろ!そいつが完全に悪いだけだわ!ぶっ殺してやる!」みたいに怒りを燃やし続けることだけは出来る。2018/07/06

takaC

24
真摯に読みました。2012/10/21

daiyuuki

23
顔と名前を公表し、被害を告白してから2年半。半数を占める顔見知りからの被害、顔見知りの30パーセントが親族、被害者を再び追い詰める裁判員裁判…。被害者3000人の証言から見える性犯罪被害者のリアル。恋人に被害者意識丸出しで精神的な負担を強いてしまったり、裁判員裁判の傍聴では加害者に対する憎悪と被害にあった時のフラッシュバックしたりしながらも、強姦事件を裁判員裁判で取り上げることに対する問題や強姦事件を報道する報道の問題など、性的犯罪の被害者について知るには適した本です。2015/04/14

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