内容説明
八重山群島に屹立する高層タワーは災厄への予兆なのか?超自然的な存在と交感するユタの血を引く女、暴力の歴史に身をおく島民の末裔たちによるテロル。蹂躙されてきた南島の時空間は正史の側にいる人間の愚行と悲哀を暴き、重層的な物語として未曾有のカタストロフへと向かう。21世紀の政治的混沌と内乱の緊張を刻み込む、著者の小説的達成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッピーハートの樹
1
沖縄の離島が舞台です。建設中の高層ビルをめぐる住民の間の諍い、そして暴動。島の悲しい歴史、土地の民話、血縁、ユタ。不思議な話でした。ユタとしての力に目覚めていく英里子が物語の軸なのでしょうが、周りの人達は英里子の力を目覚めさせるための生贄のようです。それでもその生贄たちは歪んだ形であっても、欲望を叶えることができたような気がします。一見すると悲劇なのですが、ほんとのところは当人たちにしか分からない。欲望も突き詰めれば、実現させないほうが良いものが多いのかもしれません。最後に描かれている狂った島が恐いです。2012/04/29
カンちゃん
0
面白くなかった。私の頭には難しすぎるのかも?2013/04/01
yoda52
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よく理解はできませんでしたが、なんだか凄く残る小説でした。2011/11/24
death.intheabandonedballroom
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女の子の成長物語。『エンタテインメント!』、『地球の上でビザもなく』ころからどんどん面白く読める読んでいる。2010/08/21
けい
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ごめんなさい、わかりません。私の想像力が付いていけませんでした。エヴァンゲリオンの最終回並みに、え?これで終わり?という。情緒に訴える作品、なのかな?2018/12/12
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