目次
わが娘の「二十歳の原点」
安田講堂 逃げたら悔いる
造反教官 孤立してなお
勝ったと思った 風雲児
語り継ぐバリケードの熱
一瞬の夢を焼き付けたフィルム
「いちご白書」はぼくだった
世間ゆさぶる反骨の芝居
高校の闘い 自分を偽らずに生きる
巡り来て「がんばらない」〔ほか〕
著者等紹介
臼井敏男[ウスイトシオ]
1949年、岡山県生まれ。東京大学法学部卒業。72年朝日新聞入社。宮崎、行橋各支局、福岡総局、朝日ジャーナル編集部、東京社会部を経て、大阪、東京社会部次長、論説委員、社会部長、論説副主幹などを務め、2009年1月定年。同月より朝日新聞シニアライターとして「ニッポン人脈記」を担当、「反逆の時を生きて」、「差別を越えて」を執筆。10年3月、朝日新聞社を退職。09年4月から慶応大学非常勤講師として「取材論」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hisashi Tokunaga
1
高野アイ「木彫りの娘の像」が印象的。下丸子377ウ2012/03/13
meganekuma
1
その時代特有のいくつもの要因が重なって学生運動が起こったわけで、必ずしも全員が何か革命を起こしたかったり政治的ポリシーがあって参加したわけではないというところが興味深い。ただ、抗議運動は続けていくうちにその行動自体が目的化する危険性を孕む。若さゆえの正義感や理屈のみに支えられた行動は生活感を伴わない。理論に走った人々は一生その亡霊につきまとわれ、地に足つけた人々はかろうじて手なづける術を知る。40年経っても当事者の口は重い。2010/08/25