内容説明
あなたの想いが届けば、きっとこの子たちを新しい家族が迎えてくれるでしょう。年間10万頭もの「処分」される犬たちを1頭でも多く救っていきたい―あなたができる、犬たちを救う11の方法。
著者等紹介
渡辺眞子[ワタナベマコ]
作家。人と動物の福祉や共生を主なテーマに執筆、講演等を行う
山口美智子[ヤマグチミチコ]
ボランティアとして精力的に動物保護の活動をしながら、犬や猫たちと施設の写真を撮り続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
45
泣きながら読了。箱にいれて又はリードをつけて散歩の途中のように連れてきて、[死]の入口へ愛犬を送り込むなんて信じられない!人の心を持っているのか?と言いたい。イヤ、人だからこそ、そんな残酷な事が出来るのだと思う。犬達の訴えかけるような瞳を凝視出来ず、ごめんねと謝る事しか出来ない。いいえ、この現実を伝え続けよう。自分に出来る事をしていこう。この表紙のワンちゃん達ももういない。切ない。一人でも多くの方にこの本を読んでもらいたい。現実を知って出来る事でいいので、行動を起こして欲しい。切に願います。2016/11/30
ちゃんみー
44
簡易処分機なるものがある。幼犬をガスで殺してしまう機械だ。捨てられてしまった犬たちはこのガラス窓からこちらに手を出し、立ち上がり、もがき苦しみ死んでいく。ガス室では成犬がモニター監視され、たった15分で息絶えていく。写真にある彼らを見るとやはり悲しい目をしている。涙しながら図書館で読み終えました。(ちょっと恥ずかしい)今は飼っていないが犬や猫と共に育ってきた私には想像もつかない世界がありました。2016/12/03
itoko♪
41
第三者の目から見た、犬の殺処分の現状。ソフトな口調で語るように綴られる言葉たち。そんな中にも人間の身勝手さ、傲慢さが伝わり、憤りの感情が沸き起こる。命を遺棄する当たり前の理由なんてないのに。私に出来ること、まずは捨てられた犬たちが、その後どうなるか…周囲に話していくこと。そんな小さなことからでも始めてみよう。犬を捨てる人たちにこそ、この本を手にとってもらいたいけれど、それは…ないだろう。2015/02/06
まさきち
39
渡辺眞子さんの優しい文体と各項に散りばめられた可愛い瞳たちに一瞬あたたかな気持ちを抱きそうですが、内容は殺処分される犬たちの現状を伝える一冊。中でも焼かれた後の骨を手に乗せた写真には血の気が引きました。そしてぜひ巻末に載せられた「あなたができる、犬たちを救う11の方法」を実践していきたいと思います。2014/09/30
MURAMASA
32
以前、道徳で、犬の殺処分場を扱った新聞記事から、命について考えさせる授業を作ったことがあります。授業のために調べていく段階で、その様子を撮った動画にも行き当たりました。もちろんそれは子どもには見せていませんが、映像のもつ訴求力に、強いショックを受けました。本書では、筆者の紡ぐ言葉はメッセージ性が強く、感受性の強い人ならそれだけでも感じるところはあるのでしょうが、やはり写真の存在が大きいです。この犬たちが、最後には処分されてしまうと思うとやりきれなくなる。たくさんの人に読んでもらいたいです。2010/02/09