内容説明
引退して20年を経ても140キロにこだわり続け、離島をまわり少年たちに本物の素晴らしさを教える野球教室…。その原点は、パ・リーグの少ない観客の中「いつか必ず」という夢を持っていたことだ。本物とは何か、こだわりとは何か。読めば元気とやる気が出てくる応援歌。
目次
序章 いくつになっても人生に引退はない!
1章 人気のないパ・リーグで学んだこと
2章 大声援の中で投げたい夢が叶った!
3章 長く活躍できる本物のエースとは
4章 エースが認める真の四番打者
5章 選手に信頼される選手のこだわり
終章 体を維持して元気にすごすために
著者等紹介
村田兆治[ムラタチョウジ]
1949年広島県生まれ。野球評論家。67年、東京オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)にドラフト1位で入団。速球を武器にロッテのエースとして活躍。通算215勝を挙げた。全身をつかって投げる独特なフォームは「まさかり投法」と呼ばれた。その後、ひじを痛め、日本人として初めて手術を行うも、約3年のリハビリを経て完全復活。「サンデー兆治」として話題をさらった。最多勝、最優秀防御率、奪三振王など数々のタイトルを獲得後、90年、2桁勝利を最後に40歳で現役引退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
52
先日自宅の火災で亡くなった元プロ野球選手の村田兆治さん。この本は還暦前の2009年11月発刊、60歳で140キロのストレートを投げることを目標にしてきた村田さんの、半生の振り返りとこれからのなすべきことをを綴った一冊。長く活躍できる本物のエースとは、エースが認める真の四番打者、選手に信頼される選手のこだわりなどを紹介。晩年はライフワークとして、離島の子供たちに野球の楽しさを伝えることに情熱を燃やした村田さん、その真摯な思いに敬意を表するとともに、あらためてご冥福をお祈りいたします。2023/04/09
下町ロコモーティブ
15
*プロ通算215勝。1983年にNPBで初めてジョーブ博士の執刀を右肘に受けた投手。類い稀な強靭な体を持ち努力と負けん気で還暦の60歳になっても140キロの速球を投げた。1970年代から1980年頃に言われていた「人気のセ(不人気のパ)」に反骨し、プレーにこだわり、結果にこだわった由、一流選手の生き様に感動した。2017/05/04
SU
2
村田さんの現在のトレーニング方法、身体のメンテナンス方法が知りたくて読んだが、そのへんの記述は少ない。しかし、エース論、四番論、そしてプロ論は素晴らしく、心に響きました。引退後も、夢を与える存在でいようとする気概に感銘を受けました。2013/01/04
kinjiro
1
「還暦力」というタイトルは当時の流行りなのか、安直な気がします。 内容もプロ野球選手時代のこだわりに主眼を置いて書かれていたと。 ただ、プロとしてのこだわり、哲学を感じました。 努力を惜しまないことの大切さを繰り返し伝えてくれます。 先日読んだ松井選手の著書と比べるとレベルが高い感じがします。(プロの手が加わっているような・・・。ただ、本に書かれている思いは、ご本人の人生経験の産物だと思いたいです。)2012/12/09
りゅうへい
1
人生2勝1敗、0勝0負の人生はつまらない。2009/12/31