内容説明
建築家坂茂と、デザイナー原研哉がパリとロンドンで発信したジャパンカー。その独創性に日本人は気づいているか。
目次
1 小ささ(小ささの中の最大空間―TANTO(DAIHATSU)
スピード感のないスローなクルマ―cube(NISSAN)
世界最小4人乗りプレミアムカー―iQ(TOYOTA)
超一流の悪路走破性―Jinny(SUZUKI)
コンパクトに進化したトラック―HIJET(DAIHATSU)
大人のための小さなオーブン―Copen(DAIHATSU)
世界で最も多く生産された二人乗りスポーツ車―ROADSTER(MAZDA))
2 環境技術(燃費効率にむけて研ぎすまされたクルマ―insight(HONDA)
水素を使った燃料電池で走るクルマ―FCX CLARITY(HONDA)
一晩の充電で160km―iMiEV(MITSUBISHI MOTORS)
進化を続けるハイブリッド―Plug in HV(TOYOTA)
停まっている時にも快適なクルマ―bB(TOYOTA))
3 移動する都市細胞へ(瞬間認知・直感操作―メーター表示(量産車)(HONDA)
駆動系から情報系へ―メーター類(試作)(DENSO)
誰もが、どこにでも移動できる―iREAL(TOYOTA)
移動する都市細胞へ―GPSで新たなモビリティのイメージを描く(HITACHI)
最先端の技術をやさしく―PIVO2(NISSAN))
展覧会を終えて
著者等紹介
坂茂[バンシゲル]
建築家。1957年東京生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授。南カリフォルニア建築大学、クーパー・ユニオン建築学部を卒業後、1985年に坂茂建築設計を設立。マイノリティ、弱者の住宅問題にも鋭い関心を寄せ、1994年にルワンダの難民のための紙製シェルターを開発・試作、また阪神淡路大震災後には仮設住宅や教会を紙管で造った。1995年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)コンサルタントを務め、同時にNGOVAN(ボランタリー建築家機構)を設立
原研哉[ハラケンヤ]
グラフィックデザイナー。1958年生まれ。武蔵野美術大学教授。2002年より無印良品のアートディレクションを担当。AGF、KENZOなどの商品デザインや、森ビルVI、梅田病院サイン計画なども手がけ、一連のデザイン活動によって日本文化デザイン賞ほか受賞多数。著書『デザインのデザイン』(岩波書店、2003年)は、サントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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