内容説明
拉致、売春、強制労働…囚われの3000万人を搾取地獄から救い出す。戦慄の実態を描く迫真のルポ。
目次
序章 わが家の近所に奴隷がいた
第1章 性産業の暗闇を照らす―カンボジア、タイ
第2章 債務労働者の鎖を断ち切る―インド
第3章 子ども兵士を救出する―ウガンダ
第4章 性産業シンジケートに斬り込む―ヨーロッパ
第5章 迷い子たちをかくまう―ペルー
第6章 現代の“地下鉄道”を創る―アメリカ
終章 奴隷取引に終止符を打つ
著者等紹介
バットストーン,デイヴィッド[バットストーン,デイヴィッド][Batstone,David]
サンフランシスコ大学の企業・社会責任学の教授で、ノーチラス賞「2004年ベスト・ビジネス書」を受賞した『Saving the Corporate Soul & (Who Knows?) Maybe Your Own(企業の魂を救う―そしてひょっとしたら、あなた自身の魂も)』の著者でもある。世界の“底辺にいる10億人(ボトム・ビリオン)”と地球環境に寄与する営利ベンチャーを対象とした投資会社“ライト・リアリティー”の業務執行社員を務める
山岡万里子[ヤマオカマリコ]
国際基督教大学教養学部社会科学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
27
ほぼ10年前の出版だが、残念ながら人身売買はより巧妙になって続いているとしか言えない状況だ。そして取引されるのは圧倒的に子どもだ。すべてを搾取される子どもたちのストーリーは、どこも似通っている。人間の欲の恐ろしさに唯々呆然となる。日本だって例外ではない。今日ご飯を食べたお店で給仕してくれた人が、ふと目にし眉をひそめたAVチラシにうつる女性が、搾取されている可能性があるのだ。2019/10/02
テツ
5
現代社会でも奴隷売買やこどもを誘拐して兵士に仕立て上げることは世界中で日常的に起きている。自由を取り上げ暴力と恐怖で他人を支配し搾取することは許されることではないと理解はしているのだけれど、こうして日本に住んでいるとどうしても他人事のような気がしてしまう。まず大切なのは現実に何が起きているのかをきちんと識ること。知識が無い状態ではどんな行動も起こせない。とても難しいことだけれど、全ての人間が自由に暮らせる世界を創りたい。2014/05/03
メルセ・ひすい
3
14-53 赤57 カンボジア タイ 印度 ウガンダ ヨーロッパ ペルー アメリカ 日本は極悪国ランキングの上位国…買春ツアーの下半身沸騰オヤジが膨大。。児童ポルノの若者中年のスキ男ゾロゾロ…恥!TIPのレベル2.銀メダル。(/ω\)。世界で3000万人の女性が奴隷状態にある…暴力と麻薬で痛めつけられ死を待つ!∑(゚Д゚) 第三世界だが…「人身売買は全ての国がかかわっており、米国も例外でない」曰くクリントン♀。。 「現在拉致、売春、強制労働…。囚われの3000万人を搾取地獄から救え2011/01/31
midnightbluesky
2
日本も国際機関から人身売買に関する警告を受けているハズなのだが、まるで他人事のような報道ぶりには毎回驚く。かくしてこの本も途上国ベースに書かれているために、日本のそれに言及しているのは訳者のあとがきのみである。2011/11/07
るんるん
2
今の時代奴隷はないだろうと、人事のつもりで読んだけど・・・衝撃的な内容でした。2011/03/05