ロス：タイム：ライフ

小林 雄次【著】/筧 昌也【原案】

朝日新聞出版（2008/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 237p／高さ 19cm
• 商品コード 9784022503961
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

内容説明

自殺するナース、毒入り弁当を食べてしまった俳優、交通事故にあった主婦…。「もう死ぬ！」と思った瞬間、けたたましいホイッスルとともにサッカーの審判団が現れた。予備審判が掲げるのは、ロスタイムが表示された電光掲示板。これは、死亡までの残り時間？この時間内にできることは？刻々と数字が減っていく中、人生最後の奔走が始まった。同名タイトルドラマから厳選された３編に、オリジナル２編を加えたシュールな連作短編集。

著者等紹介

小林雄次［コバヤシユウジ］
１９７９年長野県生まれ。脚本家。高校時代より講談社「小説現代」誌上のショートショート・コンテストに、通算５回入選（星新一選）。２００２年、アニメ『サザエさん』で脚本家デビュー

筧昌也［カケヒマサヤ］
１９７７年東京都生まれ。１０代の頃より描いていた漫画で新人賞を多数受賞。２００３年、映画『美女缶』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門でグランプリを受賞。０５年には「世にも奇妙な物語　春の特別編」で同作をセルフリメイクした。０８年、初の長編映画監督作品『Ｓｗｅｅｔ　Ｒａｉｎ死神の精度』（原作：伊坂幸太郎　主演：金城武）が劇場公開される（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[yu]

ドラマは少ししか見れなかったのだが、急に思い出してノベライズ化されていることを知り即買い一気読み。ドラマでは友近が主演していた「最後の晩餐」が好き。コミカルだけど最後はほろりとくる。「最後の一枚」も涙なくして読めず。 そして何より、発想がすごいと思う。死の間際にサッカーの審判団が押しかけてきて、残りの人生をロスタイムとしてお知らせ。死ぬその時まで、ロスタイムを表示する電光掲示板とともに寄り添ってくれる。DVD、買おうかな。。。 『あなたなら、人生のロスタイムに何をしますか？』

2012/11/15

[みの]

以前、テレビの連続ドラマで放送されていた作品を小説化。このドラマ大好きで全作品観てました。その後テレビでは放映されなかったけどDVDになった作品もあって。ドラマを見ていたので、本のあらすじはわかっていたのですが、それでも文字で読むとまた違う感動が。人生のロスタイム、自分なら何をするだろう。

2011/10/10

[おかき]

私の人生にもロスタイムがあったらいいのになぁ。 その時、何をするんだろう。なんにもやり残しがないくらい、一生懸命すごせれたらいいのに。 でも、内緒にしときたいものや、逆に渡したいものなんかがあったら、それはそれでいいなぁ。

2014/02/22

[り]

すき焼きの話はテレビ盤の方が笑えますが、小説の方がジーンときました。理想的な家族の在り方ですね。

2012/08/21

[ガク]

発想がとても素晴らしいと思う。ドラマを見ていないのと、小説オリジナルがいくつか入っていたおかげでとても面白かった。こんな話なのに明るいとか俺好み。

2011/09/15