出版社内容情報
望む仕事をゲットするには? 今読むべき本は? 宝塚の男役はなぜ魅力的なのか。へろへろになるまで働いて、さらにどうすれば恋愛できるのだろう……。東京と大阪を空飛ぶ教授の、変わりゆく阪急沿線という人文世界を哀惜し、宝塚・宙組にとりつかれた日々。保育園、「負け犬の会」、大学で、耳の痛い質問にも向き合い、この世の仕組みについて答える。ほろ苦くて面白くてタメになる人気殺到の授業、遂に一般公開!
内容説明
大臣の産む機械発言を嗤い、隣家の美しい庭に見とれ、タカハナのサヨナラ・ステージに涙する小倉センセイの「人生は敏感力」。
目次
千代田区神田神保町
集まり散じるワセダの負け犬
カンナ屑の匂い
ハナのいのち
タカが舞台
「無用の人」
わたる世間
一本の糸
蝉の抜け殻
虎の尾を踏む
鮎
実況中継
楽しい幼稚園
阪神は悲しからずや
墓碑のミステリー
満点オトコ
美しい庭
産まない機械
出奔
著者等紹介
小倉千加子[オグラチカコ]
1952年大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程修了。評論家。心理学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sarie
6
心理学者の著者のエッセイ集。宝塚特に和央ようかさんのファンなら楽しめそうです。天海祐希さんが宝塚を変えた凄い人だったことをこの本で知りました。2016/01/30
うみろー
4
最初は小説だと思って手に取った。読んだら違っていて・・・私には合わない本だったな。宝塚の魅力を分からないし。(観に行ったことはあるが・・・)残念。2013/04/15
風花 kazahana
3
小倉千加子さん はじめまして。巻末の作家の紹介を見てみると ジェンダーに関する著作が多い感じです。タイトルの「宙」に惹かれて選んだのですが これが宝塚歌劇団の宙組の事とは 予想外でした。宝塚に関して 全く無知な私が読んでも 全く熱さがわからず ちょっと申し訳なかったです。只 知らない世界を知るのもよいことで。娘役の方の価値というか立ち位置に 軽い衝撃を受けました。無知ゆえに鵜呑みにしてしまっていいのでしょうか? 宝塚以外のエッセイもあり 中でも「出奔」「産まない機械」は なかなかささりました。2022/04/13
ni-ni-
1
宝塚(退団した今も)のゴールデンコンビ、タカハナについて書いてあると知って読んでみた。著者がタカハナファン、特に和央さんファンなのはとても伝わってくる。二人の退団のいきさつについては、憶測が殆どなのでそこは注意。二人へのジェンダー分析が面白かった。痩せようという気になる。2011/01/11
すずめ
0
才能。スポーツの場合は生まれつきの部分が占めるものが大きくなるが、他の分野では、才能というのは子どもの頃から外傷に対応するために身に付けた防御の総和だと思う。子どもには不幸が必要である。ん?本あってるか?2011/09/15