現代人のための「チベット死者の書」

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  • サイズ B6判/ページ数 444p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022502889
  • NDC分類 180.9
  • Cコード C0014

内容説明

『チベット死者の書』への最良の入門。生と死へのガイドブック。

目次

第1部 旅の準備(背景知識;チベット人の死の科学;チベットの死の技術;『自然に解脱する書』について)
第2部 『自然に解脱する書』について(バルドの祈り;バルドへのガイドブック)
第3部 補助的な教え(ダルマの修行、本能からの自然な解脱の教え;裸のヴィジョンを通して知性を見極めて自然に解脱する教え)

著者等紹介

サーマン,ロバート・A.F.[サーマン,ロバートA.F.][Thurman,Robert A.F.]
コロンビア大学教授(チベット仏教学)。1941年NY生まれ。ハーバード大学大学院で哲学を学んだのち、1964年にインドに渡り、ダライラマの側近、ゲシェ・ワンギャルの紹介によりゲールク派で修行、欧米人で初めて得度を受ける。帰国後は、大学での研究に復帰、1972年にインド哲学の博士号取得。チベット語文献の英訳、チベット仏教に関する著書多数。また、自らの半生とチベット仏教をつづった『Inner Revolution』は1998年にベストセラーとなった。氏の活動は学界にとどまらず、チベットの窮状とその文化の維持を広くうったえるために、1987年に俳優のリチャード・ギア(チベット仏教の信者)と共にNYに「チベット・ハウス」を設立し、講演や展覧会など、活発に活動を展開している

鷲尾翠[ワシオミドリ]
翻訳家、シカゴ大学大学院修士(M.A.)課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

4
8世紀後半から9世紀にかけチベットに密教をもたらしたパドマサンバヴァの書『バルドゥドル』-『バルドの理解を通して自然に解脱する書』の新抄訳。「バルド」の原意は「中間の状態」で、普通バルドといえば、死と再生に起こるプロセス全体を指す、と序文に書かれている。本書は3部構成で、第1部では旅の準備、第2部では『自然に解脱する書』について、第3部では補助的な教えについて記述されている。また巻末にある用語集は詳しく有益。慈悲について、普遍的な慈悲は、完成された智慧から自動的にあふれ出すものだと考えられている、とある。2014/12/25

maech9

3
うーん、同じ仏教とは思えん…。/著者はハーバード大学で哲学修士を取った後、チベット仏教を学びに西洋人としてはじめてダライ・ラマの下へ入門。論理学などの科目で他のチベット僧を唸らせたという。/この本に描かれるおどろおどろしい上澄みの宗教的な記号に囚われてしまってはだめ。たぶんそれは誤った接近の仕方であり、迷信へと入ってしまいかねない。本書で著者も言っているように、説明する言葉はそれでなくてもよいのだから、あんまり拘泥しないこと!…そういう意味ではちょっと(いや、かなり?)危険な一冊。/…といいつつ再読したい2008/08/26

:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

0
これを常識としているチベット人は凄い!後半の解説部分は何度読んでも頭に入らず(/ω\)修業が足りん。前半の解説部分は、仏教徒以外にもわかるように西洋人が西洋的なロジックを駆使して説明しているので大変わかりやすく、スピに興味ない人でも引き込まれると思う。死語の世界はあまりに素晴らしすぎて光にも闇にも見える、未知の体験への恐怖に足がすくむことがないよう生きているうちに読んでおくのはいいと思った。毎日疑似体験しているのですね、睡眠に落ちる瞬間にいくつかの世界を通り、修業(理解)によって体験できるようになると。2016/04/28

てったい北関東

0
チベット仏教知りたかったので最初は面白かったが、その後はなんだか人生攻略本みたいな啓発書になってしまって退屈であった。2012/08/27

kazhc57

0
昔エヴァンツとか言う人の英語版の翻訳を読んだけど、このサーマンという人、ユマ・サーマンの父親だそうです。 若い頃、実際にチベット仏教の修行をしてたんだって。 ぶっ飛んだ父親ですね。 エヴァンツよりずっとくだけた調子で、欧米の読者に分かりやすく解説しているんだけど、それでもかなりむづい。 30年以上前にエヴァンツ版を読んで、概略の内容は知っていたおかげで、なんとか図書館の期限の2週間で読めた感じです。2022/03/12

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