新たな疫病「医療過誤」

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  • サイズ B6判/ページ数 576p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022502575
  • NDC分類 498.12
  • Cコード C0036

内容説明

次の犠牲者にならないために。日々発生するアメリカの医療過誤の実体を冷静に分析した衝撃のノンフィクション。

目次

新たな疫病
第1部 システム(患者の取り違え;「このシステムってものを…」;ジャンボ機墜落)
第2部 医師の犯しがちな過誤(医師の肉筆とその他の薬剤処方過誤;薬物誤用の忘れられた一面;謎を解くには;命か、五体満足か;あれ、忘れ物をしたかな?;練習は完璧の母;申し送りと「へま」;見て、やって、教える;思い上がりとチームワーム;聴診器の向こうに)
第3部 結果(秘密を漏らす;報告すべきか?;医療過誤;責任)
第4部 治療法(新しい病と闘う;政策をいかに立てるか;安全という文化;安全システム;患者にできること)

著者等紹介

ワクター,ロバート・M.[ワクター,ロバートM.][Wachter,Robert M.]
医学博士。UCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)メディカル・スクール教授、UCSF医療センター医療サービス部長。UCSF患者安全委員会委員長。病院医療協会初代会長。医療過誤に関する専門誌2誌の主席編集委員を務めている

ショジャニア,ケイヴェ・G.[ショジャニア,ケイヴェG.][Shojania,Kaveh G.]
医学博士。UCSFメディカル・スクール助教授。臨床医、教育者、病院の質と患者の安全についての研究者。患者の安全に関する専門誌の編集委員。2002年に病院医療協会より若手研究者賞を受賞している

福井次矢[フクイツグヤ]
聖路加国際病院院長、京都大学名誉教授。1976年京都大学医学部卒業。聖路加国際病院研修医・医員。1980年より4年間、アメリカ・コロンビア大学、ハーヴァード大学留学。1984年ハーヴァード大学公衆衛生大学院修士課程修了。国立病院医療センター(現国立国際医療センター)、佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)、京都大学大学院医学研究科臨床疫学教授、同医学部附属病院内科総合診療科科長を経て現職。「総合診療」や「根拠に基づいた医療(Evidence‐Based Medicine=EBM)」の推進・医学教育の改革に貢献してきた

原田裕子[ハラダヒロコ]
1982年慶應義塾大学経済学部卒業。同大学在学中に日米会話学院同時通訳科修了。1985年慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(英米文学専攻)。1986年防衛大学校外国語教室助手。同校専任講師、助教授を経て1996年退職。2000年米国シモンズカレッジ看護学部卒業。米国マサチューセッツ州登録看護師免許取得。同年マサチューセッツ総合病院神経外科病棟勤務。2003年看護師免許取得。特別養護老人ホーム医務室勤務、千葉県立衛生短期大学非常勤講師を経て、日本看護協会国際部勤務。2007年1月、日本看護協会退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2022/08/23

白いカラス

1
コロナで病院崩壊が叫ばれている昨今。こんな時こそ冷静に慎重に行動しなくてはならないと思います。医療事故の本質を知るためにも医療関係者はもとより一読をお勧めいたします。2023/02/06

かも

0
★★★☆☆うっかりミスが重なることでどうしても発生してしまう医療過誤。それを疫病、つまり解決できる問題と捉えて考察した本。医療過誤の豊富な事例から、システム的な欠陥や患者自身が気にかけることなどを論じている。個人ができる対策は自分もやろうと思った。しかしシステム的な欠陥は、現実的には解決することはできない、良く言っても相当に難しいと思ってしまった。人間は理論的な理想を理解してもそうは動けない、受け入れられないからなぁ...2017/05/17

Skywriter

0
医療過誤を防ぎ、病院をより安全にするために何が必要か。豊富な事例や航空事故との比較から、現行のシステムに潜む問題に光を当てる意欲作。アメリカの話ではあるが日本の参考になることも多いだろう。2009/07/24

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