北朝鮮へのエクソダス―「帰国事業」の影をたどる

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  • サイズ B6判/ページ数 342,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022502551
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0031

内容説明

日本、北朝鮮、韓国、米国、ソ連、中国、そして赤十字―。冷戦下、それぞれの思惑が絡みあい、「帰国事業」は始まり、歴史は隠蔽された。東京、ジュネーブ、平壌、済州島、大村、新潟…と世界を旅しながら、息をのむ展開で、帰国の「物語」を読み解いていく。日本と北朝鮮の関係に今も影を落とし続ける歴史の真相が明らかになる。

目次

旅立ち(朝日―一九五九年;ジュネーブ、夢の町)
境界(東海を渡って;わらべの踊る野 ほか)
策略(影の外務省;氷山の一角 ほか)
協定(大同江のほとりの夢の家;外交官の日誌 ほか)
到着(約束の地へ;終わらない旅 ほか)

著者等紹介

モーリス‐スズキ,テッサ[モーリススズキ,テッサ][Morris‐Suzuki,Tessa]
1951年イギリス生まれ。バース大学で博士号取得。現在、オーストラリア国立大学教授(太平洋アジア研究学院)。専門は日本経済史・思想史

田代泰子[タシロヤスコ]
1944年生まれ。国際基督教大学教養学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポルポ・ウィズ・バナナ

2
めっちゃくちゃ面白い。すーぐ近視眼的思考に陥るこの国の人はすぐ読むべき。端的にいうと、「帰国事業」は、冷戦下の東南アジアを舞台に、日本・北朝鮮・韓国・アメリカ・ソ連・中国各国が人権を蹂躙しまくった案件の一つなのだろう。いや、ほんと日本は北朝鮮の拉致事件を非難することは出来ないし、この狡猾さは一朝一夕で身につくものとも思えない。2013/08/29

えんさん(연싼)@読書メーター

1
ここに書かれているのは、「帰国事業」における冷戦下での日本や韓国、北朝鮮、アメリカ等の思惑と、それに翻弄され、今生きている場を去らなければならなかった朝鮮出身の人々の「物語」である。この「物語」から、この国ら追われる人たちはやはり立場の弱い外国人であると認識させられた。2015/04/15

yasu

1
この作者は日本海と言わすに敢えて韓国表記の東海を使用している、ちょっと違和感があるしこの作者は日本に対してよりも韓国の方にシンパシーを感じているようだ、帰国事業に関して色々と思惑があったのはよく分かった...2012/11/20

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