快適生活研究

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022502179
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

老年を迎え初婚を経験する手紙好きの女性、知人に個人誌を配布し悦に入る団塊の世代のスノッブな建築家などの物語に、ご存知「紅梅荘」の桃子や小説家のおばさん、『文章教室』の中野勉や桜子など往年の金井ファンにとっては堪らない登場人物が絡まりあう。どんな風俗も貪欲に取り込む華麗な文体で人々の「快適生活」を精緻なタピストリイのように織り込む、これぞ「小説のなかの小説」。著者快心の最新長編。

内容説明

快適生活を送るには?鈍な自己愛とお金が必要?!輝く知性と繊細・過激・流麗な文体がまたまた優雅に炸裂する大傑作!!愛とイロニーと笑いに満ちた連作短編小説集。金井久美子による素敵なカラー挿画23葉。

著者等紹介

金井美恵子[カナイミエコ]
1947年、高崎市生まれ。群馬県立高崎女子高校卒業。67年「愛の生活」が太宰治賞次席となる。同年、現代詩手帖賞受賞。79年『プラトン的恋愛』で泉鏡花文学賞受賞。88年『タマや』で女流文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

132
こんなタイトルなのだが、7篇の連作からなる短編集。あるいは全体で長編小説を成していると読むこともできる。内容的には『文章教室』や『道化師の恋』など一連の目白4部作のその後を描いたもの。文体は彼女に特有の延々と句点が来ない長い文章体と、書簡体(複数の人物のものだが、これらのいずれも饒舌体だ)とで語られる。巻末に丸谷才一の別の作家への書評として「女の作家が男の作家にまさるものは何か。細部である」というのが出てくるが、本書こそまさにそのような小説。それにしても登場人物たちがそれぞれに歳を重ねたことも感慨深い。2014/05/18

kaoriction

21
久しぶりに読む金井美恵子は、まさに「快適」であった。独特な文体は、だからこそ、の楽しみ。ほどよいクドさが、読書の楽しみ、小説の楽しみ。「目白四部作」を貪り読んだ「あの頃に」還った気分。煩いほどの女たちの脳内お喋り、実際のお喋り、手紙…それらが、リアル。所々に自分を見つける。いけすかない高慢ちきなアキコには辟易しつつ、そこにも「私」的要素はあるわけで。Mさんにも、懐かしの桃子にも、あらゆる女の中に。オンナ、ですな、この作品は。金井美恵子、やっぱり大好きだ。それにしても贅沢な装丁。金井姉との関係も羨ま悔しい。2014/09/27

あ げ こ

14
鈍くて浅はかで、うっとうしくて、不愉快でズレていて、まるで噛み合っていなくて傲慢で、自己満足と自己愛に満ちていて、不快でしかないものへの苛立ちと呆れと嫌悪と笑い。本当にうんざりしてしまうそれへの、この上ない皮肉であり華麗過ぎる当て擦りとなる、楽しさと、やな事の数々。たくさん詰まっている。辟易してしまう程に饒舌な、あちらこちら、迂回し脱線し、横道にそれ、時を超え、自在に余計に、あれやこれや、たっぷりと事細かに書き続けられて行くアキコさんの手紙やら。服や装飾品や家具や道具などの、ひどく身近にあって親しいもの。2019/05/03

とろこ

5
人間なら誰もが持っているであろう「自分かわいい精神」を容赦なくこき下ろす一冊。2011/09/11

うさこ

5
初、金井美恵子作品。底意地の悪さが小気味良い。よく主語がねじれないものだと感心するような長文の連続にめんくらう。先行作品があるようなのでそちらも読みたい。2010/12/14

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