医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 280,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022501837
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0036

出版社内容情報

日本の医療は、今、崩壊の危機にさらされている。現職の虎の門病院泌尿器科部長がついに声を上げた。医療の最前線に立つ大病院の現場で起きる「医師の立ち去り」の実態と理由と、その対策について、具体的に報告し、提言する。医療現場で日々、診断、治療、手術などの日常業務を行いながらも、「発言する医者」として、日本医療を崩壊から守るために務める著者の熱い思いが伝わってくる。

内容説明

現在、日本の医療機関は二つの強い圧力にさらされている。医療費抑制と安全要求である。この二つは相矛盾する。相矛盾する圧力のために、労働環境が悪化し、医師が病院から離れ始めた。現状は、きわめて深刻である。医療機関の外から思われているよりはるかに危機的である。現状はどうか、何がおかしいのか、どうすればいいのか。現状を報告し、対策を緊急提案する。

目次

1 何が「問題」なのか
2 警察介入の問題
3 社会の安全と法律
4 事件から学ぶこと
5 安全とコスト
6 イギリス医療の崩壊
7 立ち去り型サボタージュ
8 大学・大学院・医局の問題
9 厚生労働省の問題
10 医療の崩壊を防ぐために

著者等紹介

小松秀樹[コマツヒデキ]
1949年、香川県生まれ。東京大学医学部卒業後、山梨医科大学(現・山梨大学医学部)助教授などを経て、現在、虎の門病院泌尿器科部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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でんか

5
2006年の本。実際のところ、現在医療は崩壊していると思うし(特に地方において)、おそらくこのままいくんでしょうな、と思わせられます。医療費の高騰を抑制しろという圧力と、安全にしろという圧力は、全く両立出来ない以上、どっちかが犠牲になります。お国の方針がそうならば、そうなるしかないのですが、並み居る先進諸国の中に、数々の反面教師がいるというのに、その反面教師と同じことやってる日本の官僚がわけわからん。2017/11/09

けいりん

4
これは必読。医療過誤をめぐる状況と今後への提言。だが実はかなり幅広い射程を持っていると思う。例えば、医療の本質的な危険と医療への過剰な期待の乖離という話は、代替医療やワクチン等の問題に通じるところがあるし、リスク論やマスコミ論は原発事故やそれに伴う放射能汚染、それらに関する報道について考えさせられる。もちろん本来のテーマも読み応えのある内容。具体的な提言については様々な意見があり得ると思うが、論旨は明確であり、「叩き台」としても非常に有用だと思う。色々な意味で多くの人に読んでもらいたい一冊。2014/03/19

まるっちょ

3
医学にかかわる人は読んでおいて損はない。 生々しい現場の声が聞こえてくる。 患者も大変だが、医師や看護師の方がもっとヘビーだ。公には出来ない様々な問題(コスト)を取り上げている。患者も医師も「知らない」ままではいけない。2015/05/21

Yasuhiko

2
「医者と患者の意識の非対称性」と「医者と法律家の意識の非対称性」が別個に問題を形成している、という理解が新鮮だった。それぞれが十分に掘り下げられ、よく実情に合う説明がされていたと思う。だいたい120ページぐらいまでがその内容で、そこまでは比較的客観性が高い。 この部分は是非多くの人に読んでもらいたいと思う。(…でも読書メーターの人たちにはほとんど読まれてないんだね)2011/11/28

バーニング

2
医療事故や医療現場のルポとしてはよく出来ている。書いているのが医者であるが故に、視点が偏っているところや、学術的ではないところを念頭に置いておけば十分読む価値がある。医療のことを知らない人にもぜひ、刮目しておいて損はないだろう。2010/12/25

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