カラシニコフ〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022501653
  • NDC分類 559.16
  • Cコード C0036

内容説明

南米コロンビア・コカインの町メデジンで、紛争のつづくアフガニスタンやイラクで、パキスタン北西部・銃密造の村ダラで、自動小銃の存在が「国家」の姿を浮き彫りにした。国家とは何か。論文などではなかなか理解しにくいことが、「カラシニコフ」というキーワードを通じて見るとある程度分かりやすくなる。「悪魔の銃」カラシニコフ。ひとびとはなぜ銃に依存せずに生きられないのだろう。

目次

第1章 ノリンコの怪
第2章 ライフル業者
第3章 流動するAK
第4章 AK密造の村
第5章 米軍お墨付き
第6章 拡散する国家

著者等紹介

松本仁一[マツモトジンイチ]
1942年長野県生まれ、東京大学法学部卒。68年朝日新聞社に入社。82年からナイロビ支局長。90年、中東アフリカ総局長としてカイロに駐在。93年から編集委員。94年、ボーン上田国際記者賞、96年、『アフリカで寝る』(朝日新聞社)で日本エッセイスト・クラブ賞、2002年、『テロリストの軌跡』(草思社)で日本新聞協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Ai

2
銃を手放そうというアフリカの情勢と違い、中東の情勢は銃を使ってうまく自衛しようとする動き。国境でずたずたに分断された民族が自衛するには、哀しいけれど銃は必要と感じた。2015/10/02

たかひー

2
★★★2015/04/16

ロビー

2
「ダラ村のニセ銃づくりは、民族の誇りを持った伝統産業なのである」というコピー銃生産が産業となっているパシュトウゥン人のを村が印象的でした。また、同心円状の忠誠心が同一国家に複数存在していたり、同一民族が国境によって分断されていたり、日本人には理解しにくい国家の枠組みや民族のアイデンティティをカラシニコフを切り口に垣間見ることが出来た。2005年頃の取材であるので、タリバーンやISISの状況などいまはまた違ったまだら模様になっているのだろう。2015/03/04

中村トモアキ

0
ak-47を使う人たちだけでなく、それを売る業者や模造品を製造して売る集落など、いろいろ取材されていてとても面白かった(こういうと語弊があるかもしれないが)NORINCOの成り立ちについても詳しく書かれていて勉強になった2015/08/13

キミ兄

0
中東と中南米の実態。カラシニコフあるところ政府は無い。☆☆☆。2013/01/09

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