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出版社内容情報
泉鏡花の三大戯曲「天守物語」「夜叉ヶ池」「海神別荘」を原作とした漫画作品集。『雨柳堂夢咄』の著者が流麗な筆致で描いた作品を集めた選集の第1巻。本巻は、不朽の名作を原作にしているためロングセラーが期待できる強力タイトル!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
74
泉鏡花の戯曲3作を波津さんのコミカライズ版で読める幸せ。「あれは美しい 魔の棲む処でございます」。情愛を持ちながらも虚栄心を捨てられず、傲慢に生きる人間の強欲さに対し、「魔」と呼ばれる側のなんと清々しい事か。飾り立てることをしない軽やかな魂が人の世に突きつける厳しさと美しさに幾度も鳥肌が立ち、陶酔するように脳内は痺れる。鏡花により幻惑の世界へと誘われ、波津さんの見事な翻訳により理解が深まり、更なる耽美を味わえる贅沢な短編集。「朱日記」も是非、波津さん版で読んでみたい。2020/06/07
しましまこ
24
波津先生の選集ですって!買うしかない!美しくて残酷無邪気な富姫様の『天守物語』、恋ゆえに村を沈めた竜の姫様『夜叉ケ池』、海の底麗しの海神様『海神別荘』ああ美しい。大好きな『竜潭譚』描いて下さらないかしら。2017/11/04
ぐうぐう
24
選集で読む『鏡花夢幻』。思わずため息が漏れるほどの、惚れ惚れとするコミカライズだ。泉鏡花の小説の美しさは、その文体にあるが、それを波津彬子は見事に絵に置き換えている。三編のどれもが面白いが、やはり一番は「天守物語」だろう。ストーリーはもとより、幻想と現実が衝突し、やがて混じり合うことで起こる刹那の情愛に胸打たれる。「真の恋は心と心……」2017/10/14
えも
18
今年の読書納めは、買っておいた波津彬子選集3巻としよう▼まずはこれ。初出本は持っていますが、やはり良いものです。鏡花の原作に忠実で、しかもその妖しくも美しい小説世界を見事に表現していて、絶品!▼天守物語、夜叉ヶ池、海神別荘というチョイスもいいし、できるなら龍潭譚や春昼、草迷宮あたりも描いて欲しいなぁ。2017/12/31
片雲さくら
4
花組芝居で泉鏡花の作品は出てきた。面白かった。お天気キャスターの木原さんがポスター描いてたころだから随分前だ。懐かしいなと思いながら読んだ。きっと原作を読んでもどうにも私には伝わらないのだろうなという確信したw2017/12/10
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