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出版社内容情報
【芸術生活/コミック劇画】ホラーマンガ界のプリンス、伊藤潤二の8年ぶりのホラー物の新刊コミックス。「Nemuki+」に連載された読み切り7編に加えて、「シンカン」に掲載された読み切り「耳擦りする女」も収録。ファンにとっては絶対に見逃せない一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
50
伊藤潤二さんの短編ホラー漫画集。カバーがとても凝っています。「穏やかな別れ」これは名作!わたしはホラーが苦手なのですが、伊藤潤二さんの漫画は色気と美しさとユーモアに惹かれて読んでしまいます。2022/04/15
白黒豆黄昏ぞんび
21
変態女のフルコース。七癖曲美が特に面白かった。ホラー映画でよくありそうと思わせつつ絶対ない展開が楽しい。2015/10/21
エル・トポ
14
ヴィレッジ・ヴァンガードの書籍コーナーに、楳図かずお、エドワード・ゴーリーと共に置いてあり、他の本(富江)の表紙が素敵だったので衝動買いしました。いわゆる怪談物と言うよりは、かなり変態の要素が強いです。(解剖されたがっている女性とか、古民家に欲情する女とか)。変態には免疫がついている筈の自分でも…。絵はいにしえの怪気物の味わいがあり画力が凄いです。楳図かずお賞の第一回目受賞者とのこと。納得。次回は表紙に一目惚れした「富江」を読んでみたい。2022/08/10
澤水月
14
恐怖のほか笑いの要素も伊藤潤二の大きな強みだったけど以前「そこはかとなく」だったエロスがよりいっそう前面に出て来ているのが素晴らしくいい。「緩やかな別れ」は後世に残る真面目系傑作。他はグロく笑えてエロい。しかし「解剖ちゃん」は佐世保事件前の刊行で良かった…事件後だとお蔵だったかもしらん!にしてもホラー8年ぶりとは…(猫漫画好きです)スピリッツ系より朝日出版のがいいんじゃないかな。この間映像に搾取されすぎ感。巻頭「布団」でホラー勘戻っていないというのは自身に厳しい!表紙カバー広げればオールスター総出演ですね2014/08/01
そのじつ
12
「富夫・赤いハイネック」が面白かった。表紙イラストになっている話。「富夫」という伊藤氏の代表作を彷彿とさせるネーミングや、このムンクのパロディが話の大ネタとどう関連しているのか、見事な伊藤節である。あとがきで「8年ぶりのホラー短編集」であることを告げ、ホラー勘の不調を淡々と語っているが、奇想のマジシャンぶりは発揮されていると思う。傑作「首吊り気球」と比べれば小粒かもしれないが。2015/03/03