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出版社内容情報
【芸術/コミック】「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)でも紹介されたホラーコミック界の鬼才が放つ恐怖名作集第9弾! 友人に会うために訪れた町ではそこかしこに墓が立っている。これはいったい……!? 表題作ほか全11作を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
15
伊藤潤二の漫画の中で起こる恐ろしい突然変異には、何の理由も何の因果もない。悪いことをした人間もしない人間も同じように不幸に巻き込まれていく。だが、死人がそのまま墓に変化していく町や、心の声が黒いケサランパサランとなって外を舞う様子を潤二のあの絵で見せられると、「全ては起こるべくして起こったのだ」と納得してしまう。この短編集には絵柄の力とアイデアの切れ味が高次元で両立している作品が多く、非常に楽しく読めた。美醜の差をここまで際立たせられる漫画家もなかなかいないんじゃないでしょうか。一番怖いのは『長い夢』。2017/04/28
あさひ
8
★墓標の町 ★仲間の家 ★なめくじ少女 ★隣の窓 ★漂着物 ★ご先祖様 ★長い夢 ★トンネル奇譚 ★銅像 ★浮遊物 ★白砂村血譚 どれも傑作。ホラーというより奇譚。2018/01/18
直人
6
いやもうやはり名作ぞろい。 一番のお気に入りは「いかにも昔風な恐怖マンガ!」な『なめくじ少女』。 『The X-Files』のネタになりそうな『漂着物』──というレビューを書いていて,ふと思った。 伊藤先生の手がけるエピソードは,結構『The X-Files』に使えそうな話が多いんだ。 だから惹かれるんだな,きっと。2018/07/24
地下鉄パミュ
5
【墓標の町】死ぬと自らが墓になる。発想が凄い。【なめくじ少女】舌がなめくじになってしまう。現実でもありそうな気にさせる。なめくじが進化してカタツムリに。上手いオチでした。【漂着物】深海の神秘。深海の生物って人間から見ると気持ち悪いのが多い。まだまだ未知の生物がいるよね。【ご先祖様】先祖は大事だけど、ここまで繋がれても・・・【長い夢】これも発想が良い。人間の変わり果てた姿を描くのが上手い。夢を見るのも怖くなる。【トンネル奇譚】トンネルの奥の奥の秘密。冒険心をくすぐられる。【銅像】美化し過ぎ。ババアざまあ!2017/11/26
イム
5
再読。 表題作を含め不気味さ満載で終始ヒヤヒヤさせられた。2016/08/15