出版社内容情報
手塚治虫のライフワーク『火の鳥』12作がオリジナルのB5サイズで復活! 手塚治虫のダイナミックな描線を堪能できる大判サイズ。生誕80年を記念し、なつかしのデザインで毎月2冊ずつ刊行。最終回となる今回は「太陽編」と「ギリシャ・ローマ編」の2冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
61
「火の鳥展」では取り上げていなかった初期の作品で、読み返したくなった。手塚治虫がまだ20代の頃描いていたものだ。この時の火の鳥は、永遠の命と言っても3000年しか生きないし、卵を産んで子供を育てるという鳥の性格を持っている。少女グラブ版は、永遠の命を授けられた二人のエジプト、ギリシャ、ローマを辿る歴史絵巻。人は戦い殺し合い生きていく。愛し合う二人の世界は少女漫画だが、この頃からすでに命とはなんだろうというテーマが手塚治虫にはあったのだ。2025/03/14
りんご
40
これは古すぎて(読まなくていいかな)と思ってたけど、読んでくださいとばかりに図書館の棚に残ってたため。1950年代に描かれてます。コマ割り、題字に時代を感じる。お話の流れとか、「どこ描いて、どこセリフにして、どこ省略する」って描き方の流行り廃りがあると思うの。それを感じますな。手塚先生で私が印象的なのは、原初の祭、群衆が♪ボンバボンバ と踊るシーンです。本作にもアリ。んで動物のデフォルメの仕方と生き生きとしたフォルムがさすが。あとこの時代の作品の終わり方は呆気に取られる。余韻なっしんぐ。2022/06/12
あっきー
15
⭐2 他の巻とは違い子供向けの物語のような内容だったが絵はきれいだった2021/11/30
イリエ
14
え、なんですかこの終わり方!? 「火の鳥」は全巻読んだ気でいたのですが、こんな作品もあったんですね。「子どもと楽しめる火の鳥ラブストーリー版」って感じです。2023/01/21
よっしー
8
少女向けに描かれた作品とのことで、恋愛的な要素もあり、絵もキラキラした感じ。これはこれで面白いとは思うが、やはり日本の古代物がいいなと改めて実感。2022/12/16