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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
25
天下の岩波文庫からのコミックです。作者は知る人ぞ知る樹村みのりさんです。実際にあった世間を騒がせた凄惨な事件(コンクリート詰め殺人事件、エリートの親による子殺し、新興宗教の恐怖の洗脳セミナー等)を題材にした重い作品たちです。裁判の様子まで丹念に書き込まれていて、思わず引き込まれます。樹村さんはリアルタイムではあまり読んだ事はなく名前だけは頭の片隅には有りましたが、社会を題材にした大人向きの作品をあの時代に既に描かれていたのだなあ!と今更ながらに感心しています。清潔感のある絵柄もとても好感がもてます。2021/12/03
そらねこ
25
ブックパス読み放題。ドキュメンタリー。女子高生のコンクリート詰め殺人事件、ヤマギシ会による洗脳など、世間を騒がせた胸の痛む事件が題材。楽しく読める漫画ではありませんが、私はこうした事件を扱ったノンフィクションは読む方なので興味深かったです。世の中何が不思議って、人の心ほど不可解なものはありません。どうしてそうなってしまうのか…。改めて事件を思い起こし、胸が痛くなりました(;_;) あと樹村みのりさんは24年組。大好きな作家さん。2018/06/26
加藤久和
6
樹村みのりさんのことはまったく知らず初めて読んでみたのですが、これは良い作品集ですね。優しいタッチの絵柄ではあるのですが、女子高生集団リンチ殺人、家庭内暴力に疲れ果てたあげくの子殺し、カルトコンミューンでの洗脳の実態など、ハードな題材を観察者の冷静な視点で描いているところが素晴らしい。約30年前の作品ながら現在大きく世界的な流れになっている性的マイノリティの問題について触れた作品もあり、むしろ今読まれるべき本と言えるのではないでしょうか。2020/01/19
tosibo114
3
岩波新書版の10年以上前に朝日新聞社から出版された本。表紙絵が違うのと「明日の希望」の掲載がない以外は内容はほぼ同じ。ただ「親が殺す」の終わりの方のページで岩波版で省略されたネームの部分があるのを発見した。もしかしたらもっとあるのかもしれない。2022/11/23
小寅
2
表題作の彼らの犯罪は実際の事件が元だけれど、実際には更正されてなかったよなぁと読んでいてやりきれなかった部分も。けれど、どの作品も社会的問題に取り組んでいて漫画で手に取りやすい、そして、問題提起していて凄いなぁと。2021/11/06