恐るべき旅路 - 火星探査機「のぞみ」のたどった12年 (新版)

恐るべき旅路 - 火星探査機「のぞみ」のたどった12年 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 438p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022138095
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かいと

9
法律で、運用を終えた探査機はどんな微弱な電波でも電波発信を止めなくてはいけないという事を、初めて知った。日本とアメリカの宇宙探査にかける予算の差がとても違うという事に驚きました。「のぞみ」を受け継ぐ探査機が打ち上げられたらいいなと思いました。2015/10/21

Uzundk

3
地球周回衛星は故障してしまえばおしまいだった、だが惑星探査機は生きていればそこで出来る事はいくつもあった。我々は経験不足でそのことを理解出来ていなかったという早川さんの言葉が印象的。予算が足りない、といえば切りが無いが、それでも限られた中で成果を出すためにあらゆる手段を続けた技術者達はすごかった。そしてその経験がはやぶさに引き継がれたのが何より嬉しいことだと思う。探査失敗と切り捨てるのは簡単だが、成功のためにどれほどの課題があるかを考えれば、のぞみを諦めなかった運用は教訓として学ぶ価値の高いものだと思う。2014/11/24

ゆふいん

3
次々に壊れていく部品。最後は刀折れ矢尽きるといった有様だったとは…。「のぞみ」に託されたメッセージを読んで涙が止まらなくなった。宇宙研を徒に賞賛するだけでなく、一部の対応のまずさについてもきちんと書いていた点に好感を持った。マスコミ批判が少なく、冷静なのも意外。大手マスコミの科学部記者はいかに不勉強で、宇宙開発について無知なのかをひたすらあげつらう某ルポを読むのは苦痛だったからなあ。2009/11/30

ktsm3521

2
輝かしい功績を残し日本人に勇気と希望を与えてくれた工学実験衛星…あらため小惑星探査機「はやぶさ」の輝かしい実績の裏には、孤高の末路をたどった火星探査機「のぞみ」の存在がありました。 日本の宇宙開発の現状を理解する為に知っておくべき基礎知識が詰まっています。日本が技術立国であり続けるために、国民やマスコミの無理解による技術力の低下・流出を防ぐために。 「文系だからわからない」では済まされません。 日本の未来の為に。 子供たちの夢と希望の為に。 (現在絶版ですが)再び多くの人に読まれることを強く願っております2010/09/12

joyfuton

1
「はやぶさ」の成功の前には「のぞみ」の失敗があった。失敗の事例からは多くのことを学べる。/前半は重量を軽くするためのギリギリの戦い。後半は運用や軌道の発案でのギリギリの戦い。登場人物は川口さんや糸川さん、京大の松本総長の名前も出てきて、豪華絢爛。/27万人の名前をプレートに焼き付けるときの、メッセージを読んでいたら涙が出てきた。/当時の社会情勢も交えつつ、淡々とした口調で展開していくが、その内容は学者たちの努力・JAXA統合・メーカーの子会社化・様々なドラマを交えた激アツストーリーである。/今年最高の本。2013/06/24

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