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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
18
樹村みのりがネムキコミックス?という不思議で手に取ったけれど、内容はまったくそうではなく(唯一「風のささやき」だけがそれらしい……かな?)、著者らしい地に足のついた内容の短篇が詰まった一冊。しかしつくづく、このひとの漫画力には圧倒されてしまう。どうしてこんなシンプルな話、なにも劇的なことが起こらない話を面白く、沁みる形で読ませるのだろう。いっそ全集とか出ないかなあ。2022/08/17
いしくら
3
樹村さんの本を久しぶりに見かけたので買ったものの、悲しい話なのかと、ついつい読まずに積読本になっていた。でも読んでいればそんな事はなく、別れの寂しさだけでなく暖かな気持ちになれる樹村さんらしい作品だった。小学生の頃に読んだ懐かしい話もあって、珠玉作品集だった。こんなに色々と頭がまわって感じやすいと生きるのが大変そうだなと思うが、それだけ豊かなものが得られそう。2010/06/22
やご
2
某インターネット通販サイトの「おすすめ」に入っていたのを見て懐かしく思い、買ってみました。今年出た単行本のようですね。作者のマンガはわたしが子どものころ、何度か読んだ記憶があります。最近は作品を見かける機会がなかったのですが、活動は続けられていたようでなにより。 (続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/0260.htm2008/07/22
しま
1
独特の雰囲気のある短編集。描いた時代も結構バラバラなのかも。 しかし私は「眠れぬ夜の奇妙な話コミックス」というレーベル名(?)が気になる…(笑) はじめて聞いた。この作品、奇妙でもないよね?2011/03/22
tosibo114
0
樹村先生の1980年代の作品が2作、2000年代の作品を3作収録。発表年代は交錯しているが、どれも家族・親族の身近な人間関係を細やかに描いていて、場面場面で自分の過去の経験と重ね合わせて共感しながら読んだ。「星に住む人々」のリメイクには(なぜ?)と思ったが、幼いころ亡くなった姉を思い返す場面が特に丁寧に描かれているような気がした。「柿の木のある風景」(2007年)は樹村先生のある意味集大成なのかも?と思ってしまう。樹村先生は人間を描く作品をこのあと1作「昨日のつぶやき」(2008年)しか描いていないので。2022/12/12