目次
1章 色覚異常の実態
2章 つくられた障害
3章 入学制限と闘う
4章 職業差別はまだある
5章 色覚異常者の能力
6章 社会はなにをなすべきか
7章 立ち上がった家族、本人
8章 色覚異常とともに生きる
9章 呼称を変えよう、検査を変えよう
著者等紹介
高柳泰世[タカヤナギヤスヨ]
静岡県生まれ。1958年、名古屋大学医学部卒業。73年、名古屋市で眼科医院開業。81年、愛知視覚障害者援護促進協議会設立。84年、文部省「色覚異常生徒のための教科書態様改善に関する調査研究委員会」委員、89年、日本学校保健会学校環境衛生指導委員会委員、94年、厚生省健康政策局「色覚問題に関する検討会」委員などを務める。91年、日本医師会最高優功賞、92年、日本女医会吉岡弥生賞、94年、朝日社会福祉賞受賞。現在は本郷眼科・神経内科院長、愛知視覚障害者援護促進協議会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
30
#説明歌 色覚の多様性の確認法だれにもわかりやすくしようと2019/06/14
マイケル
4
「色覚特性(石原検査表誤読者)」の人たちにとって、日本は職業選択の自由の無いSF映画「ガタカ」に描かれた社会だった。社会の当たり前と闘う著者、差別を無くすことに貢献。遺伝なので何度検査しても改善されるはずがない色覚検査を何度もする理不尽さ。頭の固いエライ人たちに支配された日本。遺伝でなく感染症と判明後も隔離政策の続いたハンセン病を連想。「色覚障害者と刻印されて(p186)」に書かれた、どの道に進もうとしても色覚検査の大きな壁にぶち当たる当事者の苦労話を先ず読んで欲しい。排除でなく社会の配慮が必要なだけ。2020/10/15
nekora
2
小中学校から色盲検査がなくなり、IMEで「しきもう」が変換できなくなったのはこの人のしわざか~!2018/03/20
huyukawa
1
時代が変わっても以前と同じ慣習を守ろうとすることは、現代においてはむしろマイナスになる。また、慣習と偏見は似ある面で同じ性質をもつのだとも感じた。2019/08/11