内容説明
「鉄道に乗れば、その国やその地域がわかる」といわれます。鉄道は、自動車や飛行機とちがって、その土地の自然や社会・文化と密接にむすびついているからです。この本では、まずマレー鉄道に乗って、赤道直下のシンガポールからマレー半島を北上しながら、マレーシア、タイを見ていきます。そして、つぎにタイやベトナムを中心に、ローカル線や大都市にある最新の地下鉄などを紹介します。東南アジアのローカル線は、まちのなかの家のごくごく近くを走っているので、沿線の人びとの生活を車窓からかいま見ることができます。国ごとにどんなちがいが見られるでしょうか?また、東南アジアでは、太平洋戦争や、独立のための戦いが各地でくりひろげられ、今もその傷あとがのこっています。それらを鉄道で訪ね、当時のこと、そして現在のようすなどを調べてみましょう。どんなことが見えてくるでしょうか。
目次
1 マレー鉄道乗車体験記(シンガポールでマレー鉄道に乗車;ふしぎな出入国審査;マレーシアの首都クアラルンプールへ ほか)
2 東南アジアの鉄道(タイのローカル線でカンボジア国境へ;観光コースになった「死の鉄道」;たのしさいっぱいのメクロン線 ほか)
3 東南アジアの国と鉄道(インドネシア;カンボジア・シンガポール;タイ・フィリピン ほか)
著者等紹介
秋山芳弘[アキヤマヨシヒロ]
1953年岡山県生まれ。1976年東京大学工学部卒業後、日本国有鉄道に入る。日本鉄道建設公団を経て、現在、(社)海外鉄道技術協力協会に勤務。アジア・アフリカ・東欧をはじめとする国ぐにで、鉄道技術協力をおこなうとともに、交通関係の調査も実施する。とくに、世界の鉄道に関する情報に詳しい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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