内容説明
都市文化の地下水脈を町筋の民俗に探りつつ、高度工業化社会に潜む“不思議空間”の構造に着眼し、都市民俗学の多様な課題を提示する。比較民俗学の世界。
目次
序 都市の深層(宮田登)
第1章 町の構図(境の民俗学(遠藤紀勝;萩原秀三郎)
道と芸能(足立雅敏;遠藤紀勝;高山茂;鶴添泰蔵;芳賀日出男;萩原秀三郎;朴銓烈)
現代都市の命運 都市民俗学序説(宮田登)
都市空間の伝統 ビルマと日本(田村克己)
都市の再生 双六都市としての東京(陣内秀信))第2章 町の祝祭(3月3日の習俗(鶴添泰蔵;萩原秀三郎)
雛祭りの源流(萩原秀三郎)
市のにぎわい 生活文化の素顔(藤井せい子)
化粧の意味とシンボリズム(大林太良)
大道芸の世界 韓国と日本(朴銓烈)
都市シャーマニズムの考現学(佐々木宏幹))
第3章 町の光彩(山車と風流(田村仁;芳賀日出男;萩原秀三郎)
都市神話としての競馬(大月隆寛)
サラリーマンの生活風景(岩本通弥)
味覚と気質 町の食物誌(近藤弘)
「女房の首」の話 町の昔話(野村純一)
図説 メタファーとしての都市(山本啓))



